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寺院・神社に関する記述について,最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。 |
(36) | 次の鎌倉市内の寺院のうちで建立年代の最も古いものはどれか。 |
1 仏行寺 2 常栄寺 3 海蔵寺 4 成就院 |
仏行寺は1495年(明応4年)、常栄寺は1606年(慶長11年)、海蔵寺は1394年(応永元年)、成就院は1219年(承久元年)。 |
(37) | 本覚寺所蔵の「東身延」の額の文字を揮毫したのはだれか。 |
1 日朝 2 新井白石 3 徳川吉宗 4 松平定信 |
本覚寺は二代日朝が身延山久遠寺にあった日蓮の遺骨を分骨したことから「東身延」と呼ばれている寺。 「東身延」の額は松平定信によるもの。 |
(38) | 鎌倉時代から現在まで祈願寺として重んじられ,元軍襲来の際には異国降伏祈祷が行われた寺院はどこか。 |
1 円覚寺 2 明王院 3 別願寺 4 稱名寺 |
円覚寺は元寇により戦没者を慰霊するために建立された寺。 明王院は将軍祈願所として栄えた寺で、明王は怒りの姿ですべての魔障を降伏させる尊像。 |
(39) | 浄妙寺は,もともと極楽寺という密教系寺院として建立された。開基は源頼朝の重臣足利義兼だが,開山は誰か。 |
1 退耕行勇 2 大休正念 3 兀菴(庵)普寧 4 南洲宏海 |
浄妙寺の開山は、鶴岡八幡宮の供僧だった退耕行勇。 源頼朝や北条政子も帰依した高僧で、重源・栄西の跡を継いで東大寺の第三代大勧進職にも任じられている。 源実朝の菩提を弔うために建立された高野山の金剛三昧院の初代長老。 壽福寺二世・勝長寿院・永福寺・大慈寺の別当・廃寺となった東勝寺の開山。 |
(40) | 鎌倉における時宗の中心となり,室町時代には足利一族が信仰し,鎌倉公方代々の菩提寺として栄えた寺院はどこか。 |
1 光触寺 2 教恩寺 3 別願寺 4 光照寺 |
光触寺は塩嘗地蔵や頬焼阿弥陀で知られる寺。 教恩寺は平清盛の五男重衡が信仰した阿弥陀如来像を本尊とする寺。 光照寺は一遍の鎌倉入りの際の法難霊場。 別願寺には足利持氏供養塔があります。 |
(41) | 鎌倉七福神のうち,宝戒寺に祀られるものは何か。 |
1 弁財天 2 福禄寿 3 毘沙門天 4 寿老人 |
布袋尊・・・浄智寺 弁財天・・・鶴岡八幡宮 毘沙門天・・・宝戒寺 寿老人・・・妙隆寺 夷神・・・本覚寺 大黒天・・・長谷寺 福禄寿・・・御霊神社 鎌倉検定では鎌倉幕府にとって重要な江の島弁財天が除かれてしまいますが・・・ 江の島は源頼朝・源実朝・北条時政などが信仰した島。 頼朝は江の島に弁財天を勧請しています。 江島神社の辺津宮は実朝の創建。 北条氏のミツウロコは時政が龍神から得たもの。 円覚寺の洪鐘は北条貞時が江の島を参籠して鋳造に成功したのだと伝えられています。 |
(42) | 応永年間(1394 - 1428 年),佐竹氏の屋敷に祀られていた祠が合祀されたことから,佐竹天王と称したとも伝えられる神社はどこか。 |
1 八坂大神 2 蛭子神社 3 八雲神社(大町) 4 熊野新宮 |
佐竹屋敷があったのは大町(現在の大寶寺)。 大町の八雲神社は佐竹氏の祖・新羅三郎義光が京都の祇園八坂社を勧請したと伝えられます。 |
(43) | 材木座の五所神社は,三島社,八雲社,金比羅社,視女八坂社ともう一つ,何社が合祀されたものか。 |
1 熊野社 2 諏訪社 3 蛭子社 4 白山社 |
五所神社は、三島社に四社が合祀された社。 |
(44) | 小動神社の松を「天女遊戯の霊木」と称賛したという伝承が残る人物はだれか。 |
1 新田義貞 2 甘糟長俊 3 上杉憲房 4 佐々木盛綱 |
小動神社は新田義貞にもゆかりがありますが・・・ 源頼朝の挙兵に参じた佐々木四兄弟の一人盛綱が近江国の八王子社を勧請した社。 頼朝の最初の戦いとなった山木館襲撃で、盛綱は加藤景廉とともに伊豆国目代の山木兼隆を討ち取る活躍をしました。 参考までに、近江八幡市の沙沙貴神社は、近江源氏・佐々木氏発祥の地に鎮座する神社。 |
(44) | 浄光明寺について,次の説明文で内容に誤りを含むものはどれか。 |
1 | 北条長時が真阿(真聖国師)を開山に招いて創建,後醍醐天皇の皇子成良親王の祈願所となった。 |
2 | 浄土,華厳,真言,天台の四つの勧学院が建てられ,学問道場の基礎が築かれた。 |
3 | 足利尊氏,直義兄弟の帰依は厚く,県の重要文化財,地蔵菩薩立像は足利直義の守り本尊である。 |
4 | 境内の裏山には「十六夜日記」の作者阿仏尼の息子で和歌の名門,冷泉家の祖である冷泉為相の墓と伝わる宝篋印塔がある。 |
浄光明寺には、浄土・華厳・真言・律の四つの勧学院が建てられました。 |
寺院・神社について関連あることがらの組み合わせとして誤っているものを 1 〜 4 から選びなさい。 |
(46) | 寺院とその山号 |
1 瑞泉寺−錦屏山 2 海蔵寺−亀谷山 3 宝戒寺−金龍山 4 報国寺−功臣山 |
亀谷山は壽福寺の山号。海蔵寺の山号は扇谷山。 |
(47) | 神社とその祭神 |
1 | 甘縄神明神社−日本武尊 |
2 | 白旗神社(西御門)−源頼朝 |
3 | 葛原岡神社−日野俊基 |
4 | 荏柄天神社−菅原道真 |
甘縄神明神社は伊勢神宮を本社とする神社。 したがって、祭神は天照大神。 |
寺院・神社について,次の説明文の〔 〕に最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。 |
明月院の歴史は,〔 (48) 〕で戦死した父の菩提を弔うため,山ノ内經俊が明月庵を創建したことにはじまる。〔 (49) 〕が最明寺を創建したが廃寺となり,その後,北条時宗が〔 (50) 〕を開山として禅興寺を創建した。1380 年(康暦 2・天授 6),鎌倉公方の足利氏満から禅興寺中興の命を受けて,〔 (51) 〕は,寺域を拡大,塔頭も増えて,のちには関東十刹の一位となった。現在は筆頭の支院だった明月院だけが残る。 |
(48) |
1 前九年合戦 2 後三年合戦 3 保元の乱 4 平治の乱 |
(49) |
1 北条義時 2 北条泰時 3 北条経時 4 北条時頼 |
(50) |
1 大休正念 2 退耕行勇 3 蘭渓道隆 4 無学祖元 |
(51) |
1 上杉憲実 2 上杉憲方 3 上杉憲政 4 上杉憲顕 |
明月院 |
北条時頼廟 |
明月院やぐら |
本朝十刹 |
〔 (52) 〕にある銭洗弁財天宇賀福神社は,祭神が本宮は〔 (53) 〕,奥宮が弁財天である。1185年(文治元)の〔 (54) 〕の月の〔 (54) 〕の日,源頼朝の夢枕に立った宇賀福神の 西北の仙境に湧きだしている霊水で神仏を祀れば,国内は平穏になる」というお告げに 従い,宇賀福神を祀ったのが始まりとされる。13世紀半ば,〔 (55) 〕は金銭をこの霊水で洗い清めると同時に己の心身を清め行いを慎めば,不浄の塵垢が消えて清浄の福銭になると人々に勧め,自ら率先して金銭を洗い,一族の繁栄を祈ったという言い伝えがある。 |
(52) |
1 扇ガ谷 2 佐助 3 長谷 4 梶原 |
(53) |
1 菊理姫之命 2 鎌倉権五郎景政 3 菅原道真 4 市杵島姫命 |
(54) |
1 卯 2 辰 3 巳 4 未 |
(55) |
1 北条政子 2 北条義時 3 北条時頼 4 北条時宗 |
夢のお告げ (頼朝の信仰) |
銭洗い (時頼の信仰) |
銭洗水 (鎌倉五名水) |
銭洗弁財天 宇賀福神社 |
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