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明月院の開山堂左手にある「やぐら」は、「明月院やぐら」と呼ばれるもので、鎌倉最大の「やぐら」(間口約7メートル、奥行き6メートル、高さ3メートル)。 やぐら内の中央に建てられた宝篋印塔は、山内上杉家の上杉憲方のものと伝えられている。 宝篋印塔背後の壁面には釈迦如来、多宝如来が浮き彫りされ、その周りに十六羅漢の浮き彫りもあるため「羅漢洞」とも呼ばれている。 一説には、平治の乱で死んだ首藤俊通の菩提を弔うために、子の山内經俊が造った「やぐら」であるともいわれ、そこへ、上杉憲方が生前に墓塔を建てたとのだというが定かではない。 首藤俊通は、鎌倉郡山内庄を所領とし、妻は源頼朝の乳母だった山内尼。 上杉憲方は、足利氏満が鎌倉公方のときに関東管領を務め、1380年(康暦2年)、氏満の命によって禅興寺を中興した。 明月院は禅興寺の支院。 |
2023年(令和5年)、京都にあった経俊の父俊通の墓が明月院内に改装された。 |
極楽寺切通にある七層の石塔も憲方の墓とされている。 |
母の哀訴に命を救われた山内首藤経俊〜石橋山の戦い〜 山内荘と北鎌倉の禅寺 山ノ内道の散策 |
明月院は、八代執権北条時宗が蘭渓道隆を招いて開いた「禅興寺」の支院。 境内には、五代執権北条時頼の廟所がある。 鎌倉の「紫陽花寺」。 |
鎌倉市山ノ内189 0467(24)3437 JR北鎌倉駅より徒歩10分 |
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