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東大寺の俊乗堂
国宝:重源上人坐像

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東大寺俊乗堂


 東大寺の俊乗堂は、鎌倉時代に東大寺大仏大仏殿の再興を果たした俊乗坊重源を祀る堂。

 元禄年間、同じく東大寺復興のための勧進に努めた公慶が、重源の遺徳を讃えて建立したもの。

 現在の建物は、1704年(宝永元年)の再建。

 堂内に安置されている「重源上人坐像」(国宝)は、鎌倉時代の頂像彫刻の傑作とされ、7月5日の俊乗忌と12月16日の開山忌に公開されている。 



リンクボタン東大寺再建の勧進状





 1180年(治承4年)の平重衡南都焼討によって焼け落ちてしまった東大寺を復興した重源。

 大仏鋳造・大仏殿造営をはじめ、大仏殿回廊及び中門鎮守八幡宮戒壇院南大門などを再建。

 1185年(文治元年)には後白河法皇による大仏開眼供養が行われ、1195年(建久6年)には源頼朝が参列して大仏殿の落慶供養が行われた。

 大仏殿落慶供養後、その功績から「大和尚位」を贈られている。

 1203年(建仁3年)には運慶らによって南大門金剛力士像が造立され、総供養が行われている。

 1206年(建永元年)、86歳で入滅。

 重源没後、その任務は栄西行勇へと引き継がれ、この三代の任期中に東大寺は平重衡による焼討前の旧態に復したという。



重源上人坐像
重源上人坐像


 重源上人坐像の造立は、1195年(建久6年)の大仏殿落慶供養後から、1206年(建永元年)の重源没後間もない頃と考えられている。

 作者は、興福寺北円堂の木造無著・世親菩薩立像とその作風が類似していることから、運慶一門によるものであることは間違いないという。


リンクボタン南都焼討と東大寺の再興〜重源と源頼朝〜


東大寺の復興:重源と鎌倉の禅僧栄西・行勇(okadoのブログ)








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東大寺
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(世界文化遺産)

 東大寺は、聖武天皇が建立した寺。全国に設置された国分寺の総本山として信仰された。
 本尊は奈良の大仏として知られる「銅造盧舎那仏坐像」


奈良県奈良市雑司町406−1

JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
近鉄奈良駅から徒歩約20分


世界 東大寺は世界文化遺産
(古都奈良の文化財)


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