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次の各問いについて,指示にしたがって書きなさい。 (37)・(38)各4点,(39)・(40)各3点 |
(37) | 鎌倉五名水のうち, 次に掲げるもの以外を3つ書きなさい。 |
金龍水 不老水 |
鎌倉五名水は『新編鎌倉志』選定の名数。 |
梶原太刀洗水 銭洗水 日蓮乞水 |
梶原大刀洗水は朝夷奈切通の岩肌から湧き出る水で、上総介広常を討った梶原景時が太刀の血のりを洗い流したという伝説が残されています。 銭洗水は銭洗弁財天宇賀福神社の奥宮(洞窟内)の湧き水。 日蓮乞水は名越切通を越えて鎌倉に入った日蓮が持っていた杖で地面を突き刺したところ湧き出したという水。 金龍水と不老水は、建長寺境内にあったようですが詳細は不明。 |
(38) | 鎌倉十橋のうち, 次に掲げるもの以外を5つ書きなさい。 |
歌ノ橋 夷堂橋 十王堂橋 琵琶橋 勝ノ橋 |
鎌倉十橋は『新編鎌倉志』選定の名数。 |
乱橋(濫橋) 逆川橋 裁許橋(西行橋) 筋違橋 針磨橋(我入道橋) |
歌ノ橋は、源実朝に無罪放免にしてもらった渋川刑部六郎兼守が架けたという橋。 夷堂橋は、本覚寺門前に架けられた橋で、名の由来は橋のたもとに源頼朝が幕府の鬼門除けのために創建した「夷三郎社」(夷堂)があったことによる。 十王堂橋は、近くに十王堂があったためこの名がついた。 琵琶橋は、鶴岡八幡宮の一の鳥居から二の鳥居の間の琵琶小路に架けられた橋。 勝ノ橋は、英勝寺を建てたお勝の方(英勝院尼)が架けた橋。 乱橋は、新田義貞が鎌倉に攻め入ったときに北条軍が乱れ始めた場所らしい。 逆川橋は、下を流れる逆川が海とは反対方向に流れているため、この名が付けられた。 裁許橋は、問注所での裁判の結果、無罪放免となった者が渡った橋らしい。 奥州平泉へ向う途中の西行が源頼朝に声をかけられた橋とも。 筋違橋は、和田合戦や宝治合戦の舞台となった橋。 針磨橋には、針金を磨いて針を作る老婆が住んでいた、あるいは、極楽寺塔頭に住んでいた我入道という僧侶が針を磨いていたという伝説が。 |
(39) | 鎌倉五山のうち, @〜Bにあてはまる寺院を書きなさい。 |
建長寺→円覚寺→ @ → A → B |
五山は禅宗寺院の格式を表したもの。 |
@ 壽福寺 A 浄智寺 B 浄妙寺 |
五山は鎌倉時代に北条氏によって導入され、変動を繰り返しますが・・・ 1386年(至徳3年)、室町幕府三代将軍足利義満は、南禅寺を五山之上に置き、鎌倉五山と京五山を決定しました。 鎌倉五山は、一位建長寺・二位円覚寺・三位壽福寺・四位浄智寺・五位浄妙寺。 京五山は、一位天龍寺・二位相国寺・三位建仁寺・四位東福寺・五位万寿寺 |
(40) | 関東十刹のうち,鎌倉市内に現存する寺院をすべて書きなさい。 |
十刹は、五山に次ぐ禅宗寺院の格式を表すもの。 五山と同じように変動した後、京都と関東にそれぞれ10ずつの寺院が定められました。 鎌倉に残る寺院としては、瑞泉寺、大慶寺が関東十刹。 |
瑞泉寺 大慶寺 |
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