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天龍寺は、臨済宗天龍寺派大本山で、京都五山第一位の格式を誇った寺院。 1339年(暦応2年/延元4年)、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために大覚寺統の離宮であった亀山殿を寺に改めた。 開山は夢窓疎石。 天龍寺の造営にあたっては、元寇以来途絶えていた元との貿易を再開し、天龍寺船が仕立てられ、その利益が費用に充てられた。 1344年(康永4年)に落慶。 その後、度重なる兵火による被害を受け、豊臣秀吉によって復興されたが、1864年(元治元年)の「蛤御門の変」で焼失、現在の建物の多くは明治時代の再建。 創建当時の面影をとどめているのは曹源池庭園のみとなった。 |
天龍寺の法堂は、1864年(元治元年)の禁門の変(蛤御門の変)の兵火によって焼失。 その後、雲居庵禅堂(選佛場)が移築された。 天井の雲龍図は、1997年(平成9年)に法堂移築100年、夢窓国師650年遠諱記念事業として日本画家・加山又造が描いた。 直径9メートルの円相の中に八方睨みの龍として描かれている。 |
後醍醐天皇の木像を安置する祠堂。1934年(昭和9年)の建築物。 後醍醐天皇は、この場所を学問所としていたという。 |
天龍寺が建てられた地には、かつて日本の禅林の最初といわれた檀林寺があった。 開山の夢窓疎石がこの地を選んだ理由はそこにあるらしい。 |
京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町68 京福電鉄嵐山線 「嵐山」駅下車前 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩13分 阪急電車「嵐山」駅下車徒歩15分 |
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