鎌倉手帳(寺社散策)

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大 慶 寺
=関東十刹のひとつ=

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大慶寺


 大慶寺(臨済宗円覚寺派)は、大休正念(仏源禅師)の開山と伝えられ、九代執権北条貞時十三回忌供養には、83人の僧が参加したといわれるほど壮大な寺院で、塔頭も五つあったといわれている。

 室町期には関東十刹に列せられた。

 創建年は不明だが、弘安年間(1278年〜1287年)ではないかと考えられている。

 大慶寺周辺には「ひげつ」・「てんだい」・「かっけん」・「だいどう」・「かねつきどう」などの地名があるが、当時の塔頭、「指月軒」・「覚華庵」・「天台庵」・「大堂庵」と「鐘つき堂」の名が地名として残ったと伝えられている。

 戦国時代に荒廃し、上杉謙信が鎌倉に乱入した際には、本尊を円覚寺に移したものの、円覚寺の大火で焼失してしまったという。


開山 大休正念
本尊 釈迦如来



大慶寺


 現在の大慶寺は、塔頭の一つ「方外庵」が残ったもの。


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大慶寺本尊
本堂

 本堂には、1567年(永禄10年)の作といわれ市の文化財に指定されている本尊木造釈迦如来坐像の他、木造大休正念像、木造秋澗道泉像が安置されている。


大慶寺ビャクシン
ビャクシン

 本堂裏には樹齢700年ともいわれるビャクシンの古木がそびえ、歴史を物語っている。
 ビャクシンの古木二本は鎌倉市の天然記念物に指定されている。


大慶寺石塔
ビャクシン下の石塔









大慶寺山門
大慶寺

鎌倉市寺分1−5−8
0467(46)8481

湘南モノレール「湘南深沢駅」より徒歩4分



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