鎌倉手帳(寺社散策)

鎌倉殿の13人 二代執権北条義時
特集!「鎌倉殿の13人」伊豆国編 特集!「鎌倉殿の13人」鎌倉編



第13回鎌倉検定試験2級
《寺院・神社の問題》

編集:yoritomo-japan.com







 寺院・神社に関する記述について,最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。


(36) 日本で最初の禅専門道場として創建された建長寺は,何の跡地に建てられたか。

1 北条氏の執権屋敷
2 「地獄谷」と呼ばれる刑場
3 「飢渇畠」と呼ばれる荒れ地
4 源頼朝の祈願所


 建長寺は、「地獄谷」と呼ばれた処刑場跡に建てられました。
 建長寺が建立されるまでは、鎮魂のための心平寺があったのだといいます。
 北条氏の執権屋敷跡に建てられたのは宝戒寺
 「飢渇畠」と呼ばれる荒れ地だったのは六地蔵の辺り。
 源頼朝の祈願所として創建されたのは補陀洛寺

答 2


建長寺
リンクボタン建長寺
心平寺地蔵堂
リンクボタン心平寺地蔵堂
(横浜三溪園)

建長寺・済田地蔵
リンクボタン伝説の済田地蔵
十王岩
リンクボタン十王岩



(37) 日蓮宗の総本山身延山久遠寺,東京の池上本門寺とともに「一木三体の像」とされる日蓮聖人像が境内に安置されている寺院はどこか。

1 妙本寺
3 光則寺
2 本覚寺
4 妙隆寺


 妙本寺の祖師堂に安置されている日蓮聖人像。

答 1


鎌倉妙本寺
リンクボタン妙本寺
妙本寺祖師堂
リンクボタン祖師堂



(38) 次のうち,鶴岡八幡宮の現在の本宮と再建造営した人物の組み合わせとして正しいものは どれか。

1 本宮−徳川家光,若宮−徳川家綱
2 本宮−徳川家光,若宮−徳川秀忠
3 本宮−徳川家斉,若宮−徳川秀忠
4 本宮−徳川家斉,若宮−徳川家綱


 本宮は、1828年(文政11年)、江戸幕府十一将軍徳川家斉の命により水野忠成を奉行として竣工。
 若宮は、1622年(元和8年)から始まった江戸幕府二代将軍徳川秀忠による鶴岡八幡宮の大改修時のもの。
 2019年(令和元年)11月、若宮は漆塗りの工事を終えて彩色豊かな姿に蘇っています。
 本宮・若宮ともに国の重要文化財。

答 3


鶴岡八幡宮上宮楼門
リンクボタン上宮(本宮)
鶴岡八幡宮若宮
リンクボタン若宮

鶴岡八幡宮
リンクボタン鶴岡八幡宮



(39) 源頼朝が佐助稲荷神社を建立するように命じた人物はだれか。

1 畠山重忠
3 和田義盛
2 工藤祐経
4 梶原景時


 源頼朝がまだ伊豆蛭ヶ小島に配流の身だった頃、「かくれ里の稲荷」と名乗る神霊が夢に現れて頼朝挙兵を勧めます。
 のちに、「かくれ里」と呼ばれる地に祠を見つけた頼朝は、畠山重忠に命じて社殿を建立させました。
 それが佐助稲荷神社の始まりなのだとか。

答 1


佐助稲荷神社
リンクボタン佐助稲荷神社



(40) 青蓮寺について,次の説明文で内容に誤りを含むものはどれか。

空海(弘法大師)が天女から託された仏舎利を密教法具に納めて一晩経つと,池に青色の蓮華の花が咲きそろったという言い伝えがある。

高野山真言宗の寺院で,山号は飯盛山,開山は空海(弘法大師)である。

山門の様式は薬医門で,本堂のほかに大師堂がある。

本尊はそのつくりから「鎖大師」という別名があり,厄除け大師としても知られている。


 青蓮寺には、山門・鐘楼・本堂・寶積院があります。
 寶積院は青蓮寺の塔頭だった寺院で、本尊は薬師如来。

答 3


鎌倉・青蓮寺
リンクボタン青蓮寺



(41) 鎌倉宮について,次の説明文で内容に誤りを含むものはどれか。

明治天皇の勅命により創建され,鎌倉宮と自ら命名された。

祭神は大塔宮護良親王であることから,この宮は大塔宮とも呼ばれる。

1959 年(昭和 34)から始まった「鎌倉薪能」は毎年秋に催される。

境内には大塔宮護良親王の墓とされる宝篋印塔が残されている。


 鎌倉宮は、鎌倉で悲運の最期を遂げた護良親王を祀るため、明治天皇が創建した社。
 境内には、親王が幽閉されていたとされる土牢が残されています。

答 4


鎌倉宮
鎌倉観光鎌倉宮
護良親王墓
鎌倉観光護良親王墓

リンクボタン大塔宮と呼ばれた護良親王〜なぜ大塔宮なのか?〜







 寺院・神社について関連あることがらの組み合わせとして誤っているものを 1 〜 4 から選びなさい。


(42) 神社と鎮守地

1 白山神社−今泉
2 蛭子神社−小町
3 熊野新宮−極楽寺
4 葛原岡神社−梶原


 葛原岡神社の所在地は梶原ですが、由比ヶ浜の鎮守です。
 梶原の鎮守は御霊神社

答 4


鎌倉・白山神社
リンクボタン白山神社
鎌倉蛭子神社
リンクボタン蛭子神社

鎌倉・熊野新宮
リンクボタン熊野新宮
葛原岡神社
リンクボタン葛原岡神社



(43) 寺院と関連する人物

常楽寺−北条泰時
安國論寺−日蓮
極楽寺−北条時政
来迎寺(材木座)−三浦大介義明


 極楽寺忍性が開いた寺で、開基は北条重時。

答 3


鎌倉・常楽寺
リンクボタン常楽寺
鎌倉安国論寺
リンクボタン安國論寺

鎌倉・極楽寺
リンクボタン極楽寺
鎌倉・来迎寺
リンクボタン来迎寺



寺院・神社について,次の文の〔 @ 〕,〔 A 〕にあてはまるものの組み合わせとして最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。

(44) 天から天神(菅原道真)の画像が降った場所に建立されたという荏柄天神社の境内には,漫画家〔 @ 〕の「かっぱ筆塚」があり,その石碑の裏の文字は,鎌倉在住の作家〔 A 〕が揮毫した。

@ 小嶋功  A 大佛次郎
@ 清水崑  A 川端康成
@ 清水崑  A 大佛次郎
@ 小嶋功  A 川端康成


 荏柄天神社「かっぱ筆塚」は、1971年(昭和46年)、河童の漫画で知られる清水崑が、鎌倉の古道具屋で購入して愛用していた絵筆を納めるために建設したもの。
 表には、大きな筆を担いで片膝をたて片方の足を投げ出している河童の絵が、裏には川端康成揮毫の「かっぱ筆塚」の文字が彫られています。

答 2


荏柄天神社かっぱ筆塚
リンクボタンかっぱ筆塚
荏柄天神社絵筆塚
リンクボタン絵筆塚


絵筆塚祭

 毎年10月の絵筆塚祭は、「かっぱ筆塚」を建立した漫画家清水崑を偲ぶ祭。



寺院・神社について,次の説明文の〔   〕に最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。

 〔 (45) 〕にある瑞泉寺は臨済宗円覚寺派に属し,山号は〔 (46) 〕,創建は 1327年(嘉暦2),開山は夢窓疎石(国師)である。
 足利基氏をはじめ,代々の鎌倉公方の菩提寺として,塔頭も 10 を超え,〔 (47) 〕第 1 位の格式を誇った。
 本堂には〔 (48) 〕寄進の千手観音像(市文),木造夢窓国師坐像(国重文)などが祀られている。
 また裏山には「〔 (49) 〕やぐら」「瑞泉寺やぐら群」があり,境内は国の史跡に指定されている。
 境内には,鎌倉アカデミアで教鞭を執った〔 (50) 〕の歌碑,大宅壮一の評論碑,久保田万太郎の句碑,山崎方代の歌碑がある。


(45)
1 雪ノ下
3 浄明寺
2 二階堂
4 西御門

(46)
1 錦屏山
3 松岡山
2 大蔵山
4 瑞鹿山

(47)
1 鎌倉五山
2 関東十八檀林
3 関東十刹
4 鎌倉尼五山

(48)
1 徳川秀忠
3 徳川家綱
2 徳川光圀
4 徳川家斉

(49)
1 お塔
3 百八
2 朱垂木
4 日月

(50)
1 正岡子規
3 高浜虚子
2 長塚節
4 吉野秀雄


 瑞泉寺は、二階堂道蘊が夢窓国師のために建立した瑞泉院がはじまりで、鎌倉公方足利基氏が中興して瑞泉寺としました。
 山号は錦屏山。
 鎌倉五山に次ぐ関東十刹の格式を誇りました。
 裏山には、北条高時の首を葬った伝えられる北条首やぐらお塔の窪やぐらがあります。
 「木造千手観音菩薩坐像」(市文)は徳川光圀の寄進。
 冬桜は光圀のお手植えと伝えられています。
 吉野秀夫歌碑大宅壮一評論碑久保田万太郎句碑山崎方代歌碑松蔭吉田先生留跡碑があります。


(45) 2  (46) 1
(47) 3  (48) 2
(49) 1  (50) 4


瑞泉寺
リンクボタン瑞泉寺


鎌倉五山



 坂ノ下の御霊神社は〔 (51) 〕時代に創建され,祭神は〔 (52) 〕である。
 〔 (52) 〕は武勇に優れ,〔 (53) 〕の時,右眼を矢で射抜かれながらも,怯むことなく敵を射倒したという武勇伝が残っている。
 この神社では,9 月の例祭で,鎌倉神楽や神奈川県指定無形民俗文化財の〔 (54) 〕が行われ,海の日には境内社である石上神社の例祭で〔 (55) 〕が行われるなど行事が盛んである。


(51)
1 奈良
3 鎌倉
2 平安
4 室町

(52)
1 鎌倉権五郎景政(正)
2 染屋時忠
3 坂上田村麻呂
4 菅原道真

(53)
1 平将門の乱
3 前九年合戦
2 平忠常の乱
4 後三年合戦

(54)
1 飴屋踊り
3 面掛行列
2 八乙女の舞
4 人長舞

(55)
1 精霊流し
2 御供流し
3 茅の輪くぐり
4 護摩供養



(51) 2  (52) 1
(53) 4  (54) 3
(54) 2


鎌倉・御霊神社
リンクボタン御霊神社

御霊神社面掛行列
リンクボタン面掛行列
御供流し
リンクボタン御供流し


鎌倉権五郎景政の武勇伝




戻る
自然・景観の問題
次のページ
芸術・文化の問題


鎌倉検定2級
第13回2級トップ






鎌倉検定
(3級・2級・1級の問題と解説)


鎌倉検定の受検お申し込みは

鎌倉商工会議所ホームページ






鎌倉手帳
(鎌倉情報トップ)