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御霊神社の境内社・石上神社の例祭は海の日に行われます。 石上神社の御神体は巨石。 かつて、御霊神社前の海中に岩礁があって、海難事故が絶えなかったことから、岩の一部を引き上げて海難がなくなるよう願って祀られたのだといいます。 例祭では、海神を鎮め、海で遭難した人の霊を慰める神事が行われます。 神輿が海まで担がれ、船に乗せられて沖へと運ばれます。 若者が御供(赤飯)を海に流すので「御供流し」とも呼ばれている神事です。 海の日の午後1時から。 |
その昔、坂ノ下海岸の沖に大きな岩があって、満潮となると海の中に姿を消してしまったことから、その岩に衝突する船が絶えなかったという。 ある夜、大岩から光が放たれ、村人は海神の怒りと噂した。その後、岩に衝突して難破する船が増えたことから、村人は岩を引き上げて海神の怒りを解こうとした。 話し合った結果、岩を割って引き上げようということになり、引き上げた岩を御霊神社の境内に安置して石神として祀ったのだと伝えられている。 現在、石上神社の背後に置かれている巨石がその岩で「石上さま」と呼ばれている。 |
「石上さま」の祭礼は、若者が赤飯を捧げて海に入り、立ち泳ぎのまま岩のあった場所へと向かいます。 到着すると船上で神事が行われ、赤飯は若者が一口ずつ食べた後、海中へと投げ入れられます。 海神に赤飯を供えることから「御供流し」と呼ばれてきました。 昔の坂ノ下海岸の海開きは、この「御供流し」が終わってからとなっていたそうです。 |
石上神社には大小2基の白木の神輿があって、材木座海岸に打ち上げらた材木で造られたという言い伝えがあります。 昔は、「御供流し」の際に大神輿を担いで沖合まで泳ぎましたが、現在は写真右の小さい神輿を船に乗せて海上渡御を行っています。 |
鎌倉市坂ノ下4−9 江ノ電「長谷駅」から徒歩5分 |
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