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次回の舎利殿特別公開は、 2025年1月1日〜3日 |
舎利殿(しゃりでん)は円覚寺塔頭正続院の昭堂。 鎌倉で唯一の国宝建造物。 釈迦の歯(仏舎利)を納めていることから「舎利殿」と呼ばれる。 当初の舎利殿は1563年(永禄6年)の火災で焼失してしまうが、1573年(天正元年)、北条氏康によって西御門にあった尼寺太平寺の仏殿が移築された。 室町時代中期(15世紀)頃の建築物と推定され、日本最古の唐様(禅宗様)建築物。 サワラ木葺の屋根は日本建築にはない急勾配なものであるが、これが禅宗様の特色であり、屋根の四方が反り上がりは、尼寺の仏殿らしい女性的なものに造られている。 |
※ | 舎利殿(太平寺の仏殿)には、東慶寺所蔵の「木造聖観音立像」が安置されていた(鎌倉地方独特の「土紋装飾」が施された仏像。)。 |
円覚寺塔頭正続院は、開山無学祖元の塔所。 1285年(弘安8年)、九代執権北条貞時が仏舎利を納めるために建てた祥勝院が始まりで、1335年(建武2年)、後醍醐天皇の勅命により夢窓疎石が建長寺にあった無学祖元の塔所をこの場所に移した。 |
舎利殿の横には雲水の修行道場「正法眼堂」がある。 |
舎利殿奥の開山堂に安置されている「木造仏光国師(無学祖元)坐像」は、頂相彫刻の秀作で国の重要文化財。 |
舎利殿に納められている仏舎利は、1216年(建保4年)、三代将軍源実朝が宋の能仁寺より請来したものと伝えられている。 仏舎利は、勝長寿院に安置された後、大慈寺に納められていたが、1285年(弘安8年)、九代執権北条貞時が円覚寺に創建した祥勝院に移されたのだという。 |
源実朝が宋より請来したという円覚寺の仏舎利は、室町時代、その一部が京都に献じられ、鹿王院に安置されたらしい。 |
京都の鹿王院は、足利義満が創建した寺。 舎利殿に安置されている仏舎利は円覚寺にあったものだという。 |
東光寺仏殿 (甲府市) |
南大門 (奈良市) |
鎌倉時代には宋の建築様式が輸入された。 その代表的なものが東大寺の南大門にみられる「大仏様」と、円覚寺の舎利殿にみられる「禅宗様」。 建長寺の蘭渓道隆が禅宗寺院として再興した甲府市の東光寺の仏殿は室町時代後期の禅宗様建築物で国重文。 |
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舎利殿は、正月、ゴールデンウィーク、宝物風入などで特別公開されている。 |
円覚寺は、元寇(文永・弘安の役)によって死んだ兵達の菩提を弔うため、1282年(弘安5年)、八代執権北条時宗が創建した。 開山は、宋の禅僧無学祖元。鎌倉五山第二位。 |
鎌倉市山ノ内409 0467(22)0478 JR北鎌倉駅下車すぐ |
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