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芸術・文化に関する記述について、最も適当なものを1〜4から選びなさい。 |
(56) | 鎌倉五山の制度が確立したときの将軍はだれか。 |
1 源頼朝 3 足利義満 |
2 源実朝 4 足利義政 |
五山の制度は禅寺の格式を表すもので、鎌倉時代に北条氏によって導入されました。 1386年(至徳3年)、室町幕府三代将軍足利義満によって、最終的に鎌倉五山と京五山が決定されています。 このとき南禅寺は五山之上に置かれています。 |
鎌倉五山 |
京五山 |
(57) | 鎌倉の瑞泉寺の開山となり、禅宗式の庭園を築いた僧はだれか。 |
1 蘭渓道隆 3 夢窓疎石 |
2 無学祖元 4 義堂周信 |
瑞泉寺の開山は夢窓疎石。 岩盤をくり抜いて造られた名勝庭園は、夢窓疎石の作庭と考えられています。 |
(58) | 鎌倉に残る「頂相(名僧の肖像画)」のうち、唯一国宝に指定されているのは何か。 |
1 夢窓国師像 3 義堂周信像 |
2 無学祖元像 4 蘭渓道隆像 |
建長寺の「絹本淡彩蘭渓道隆像」は、道隆58歳のときのもので、頂相の代表的な作品です。 |
(59) | 次のうち、国宝に指定されているのはどれか。 |
1 円覚寺『絹本著色五百羅漢図』 2 光明寺『当麻曼荼羅縁起絵巻』 3 円覚寺『絹本著色仏涅槃図』 4 光触寺『頬焼阿弥陀縁起』 |
光明寺の『当麻曼荼羅縁起絵巻』(二巻)は、大旦那内藤家より寄進されたもので国宝に指定されています。 |
(60) | 阿仏尼が『十六夜日記』執筆当時に滞在したという月影ヶ谷は現在のどのあたりのことか。 |
1 鶴岡八幡宮 3 英勝寺 |
2 極楽寺 4 西御門 |
「あづまにてすむ所は 月かげのやつとぞいふなる 浦近き山もとにて 風いとあらし 山寺のかたはらなれば のどかにすごくて浪の音松のかぜたえず」 山寺は極楽寺のこと。 英勝寺の近くには、阿仏尼の墓といわれる供養塔があります。 |
(61) | [ ]大船撮影所は、小津安二郎の「東京物語」など、多くの「[ ]大船調」の名作を生み出した、[ ]にあてはまるのはどれか。 |
1 松竹 3 東映 |
2 日活 4 東宝 |
鎌倉検定試験が行われる鎌倉女子大学は、松竹大船撮影所の跡地に建てられています。 |
(62) | 「天井桟敷の人々」「第三の男」「禁じられた遊び」などを輸入し、配給した川喜多長政・かしこ夫妻の旧邸宅があるのはどこか。 |
1 二階堂 3 材木座 |
2 雪ノ下 4 長谷 |
鎌倉市川喜多映画記念館は、旧川喜多邸の母屋を建て替えたものです。 |
旧川喜多邸別邸 |
映画記念館 |
(63) | 風俗画を得意とした鏑木清方の旧居で、現在は鎌倉市鏑木清方記念美術館となっている建物があるのはどこか。 |
1 御成通り 3 由比ヶ浜通り |
2 若宮大路 4 小町通り |
(64) | 鎌倉国宝館がつくられるきかっけとなったできごとは何か。 |
1 日清戦争 2 日露戦争 3 関東大震災 4 第二次世界大戦 |
1923年(大正12年)の関東大震災の教訓から鶴岡八幡宮の境内に建設された博物館は、鎌倉国宝館。 本館の建物は、奈良東大寺の正倉院を模した「高床式校倉風」に造られ、2000年(平成12年)に国の登録有形文化財に指定されています。 |
(65) | 1936年(昭和11)に旧加賀藩前田家十六代当主前田利為により建築された長谷にある別荘で、1985年(昭和60)から現在のように利用されている建物は何か。 |
1 鎌倉文学館 2 鎌倉芸術館 3 鎌倉市長谷子ども会館 4 鎌倉彫会館 |
(66) | 鎌倉に長く住み、『無常といふ事』『本居宣長』等をはじめとする多くの著作や評論活動で知られる文化人はだれか。 |
1 竹山道雄 3 小林秀雄 |
2 中村光夫 4 江藤淳 |
(67) | 鈴木大拙が研究のために東慶寺に創設したものは何か。 |
1 松ヶ岡文庫 3 鎌倉文庫 |
2 金沢文庫 4 常盤山文庫 |
鈴木大拙は、東慶寺に創設した松ヶ岡文庫で研究活動を行いました。 |
(68) | 鎌倉の名誉市民で、鎌倉時代を描いた『北条政子』や『炎環』などの歴史小説を書いた作家はだれか。 |
1 吉屋信子 3 永井路子 |
2 林芙美子 4 杉本苑子 |
『北条政子』や『炎環』は、NHK大河ドラマ「草燃える」のもととなりました。作者は永井路子。 |
(69) | 1969年(昭和44)に、最初の鎌倉市の名誉市民となった人物はだれか。 |
1 小倉遊亀 3 里見ク |
2 大佛次郎 4 川端康成 |
川端康成は、甘縄神明神社付近に住みました。 『山の音』には甘縄神明神社の様子が描かれています。 『千羽鶴』では、円覚寺塔頭の佛日庵が描かれました。 鎌倉市名誉市民(鎌倉市のページ) |
(70) | 2012年(平成24)1月に逝去した、建長寺法堂の天井画「雲龍図」を描いた画家はだれか。 |
1 守屋多々志 3 前田青邨 |
2 小泉淳作 4 平山郁夫 |
建長寺の法堂の雲龍図を描いたのは小泉淳作。 京都建仁寺の法堂の双龍図も描きました。 2012年(平成24年)1月9日に亡くなられ、建長寺で葬儀が営まれたそうです。 |
建長寺雲龍図 |
建仁寺双龍図 |
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