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『当麻曼荼羅縁起絵巻』(二巻)は、奈良当麻寺の本尊で西方極楽浄土のありさまが描かれた「浄土変相図」(当麻曼荼羅)の由来を描いたもの。 大旦那内藤家から光明寺に寄進されたもので国宝に指定されている。 現在は、鎌倉国宝館に寄託。 光明寺の寺宝では、他に『浄土五祖絵伝』(国重文)が知られている。 |
出家して「生身の阿弥陀如来を拝みたい」と祈願していた横佩の大臣(よこはぎのおとど)の娘。 そこに、比丘尼となって現れた阿弥陀如来と観音菩薩が、百駄に近い蓮茎から糸をとり、それを五色に染めて、一夜にして一丈五尺の大曼荼羅を織り上げた。 姫は、曼荼羅の教義を聞いて感涙し、さらに信仰を深めたのだという。 そして、29歳のときに、姫の前に現れた生身の阿弥陀如来と二十五菩薩に伴われて、西方極楽浄土へと旅立っていったのだという。 |
当麻曼荼羅の物語は、時代とともに脚色され、横佩の大臣は藤原鎌足の曾孫にあたる藤原豊成で、娘の名は中将姫として定着し、さらに、中将姫は幼くして母紫の前を亡くし、継母による虐待をうけながら育ったという話も加わっていった。 そのため、全国各地に継母から逃れてきたという中将姫の伝説が残されている。 |
藤沢市用田字中条にある中将姫に由来するという祠。 伝説によると、継母の虐待から逃れて中条に居着いた中将姫は、見つかるのを恐れて面を付けていたという。 その面は「中将姫の祠」の近くにある寿昌寺に預けられていたが、住職がうなされるので、寒川神社に納めたのだとか・・・(現存はしない)。 |
春の光明寺展は、『当麻曼荼羅縁起絵巻』の写本をはじめとする光明寺の宝物が公開されるイベント。 |
材木座の光明寺は、後土御門天皇から「関東総本山」の称号を受けた寺。 10月12日〜15日の間は、夜を徹して念仏や御詠歌を唱える念仏会「お十夜法要」が行われる。 |
鎌倉市材木座6−17−19 0467(22)0603 鎌倉駅東口から徒歩35分又は 小坪経由逗子駅行バス「光明寺」下車 |
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