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瑞泉寺の仏殿(本堂)背後の庭園は名勝。 名勝指定の対象は、池と錦屏山の尾根内側一帯。 この庭園は、1970年(昭和45年)から翌年の発掘調査によって復元された。 岩盤をくり抜いた庭園は、夢窓疎石の作庭と考えられている。 岩壁には、水月観の道場としての「天女洞」と「坐禅洞」が掘られ、前面は貯清池。 池には島が設けられ、そこに橋が架けられている。 この橋を渡り岩壁に設けられた十八曲と呼ばれる登山路の上には、疎石が建てたという偏界一覧亭があった。 |
京都の天龍寺庭園、西芳寺庭園、山梨の恵林寺庭園なども夢窓疎石の作庭によるもので、いずれも名勝に指定されている。 |
天龍寺庭園 |
恵林寺庭園 |
禅宗寺院の隆盛は、「五山文学」を生んだ。「五山文学」とは、禅僧による法語や詩、日記などのこと。 建長寺に残されている蘭渓道隆の「法語規則」は国宝。 詩文では、義堂周信の「空華集」や絶海中津の「蕉堅藁」が知られている。 禅僧は外交文書の起草においてもなくてはならない人となっていた。 |
扇ガ谷一丁目にある無量寺ヶ谷の遺跡。 1293年(永仁元年)の大地震後に造営されたと考えられる庭園跡が発見されている。 瑞泉寺庭園は、この庭園を参考に造営されたのだという説もある。 現在は鎌倉市歴史文化交流館が建てられている。 |
建長寺庭園 |
円覚寺庭園 |
瑞泉寺は、夢窓疎石によって開かれた禅寺。 疎石によって造営されたという庭園は、国の名勝指定を受けている。 |
鎌倉市二階堂710 0467(22)1191 鎌倉駅徒歩30分 バス停「大塔宮」から徒歩10分 |
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