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平成24年1月25日、政府は、「武家の古都・鎌倉」の推薦書をユネスコ世界遺産センターへ提出することを決定(「富士山」とともに決定。)。 推薦の対象となった史跡は21ヶ所。 |
名 称 |
「武家の古都・鎌倉」 “Kamakura,Home of the SAMURAI” |
所在地 |
横浜市・鎌倉市・逗子市 |
推薦省庁 |
文化庁 国土交通省 |
しかし、平成25年4月30日のICOMOSによる「不記載」の勧告を受けて、平成25年5月27日、神奈川県知事、横浜市長、鎌倉市長、逗子市長が「武家の古都・鎌倉」の推薦書の取り下げを文化庁の要請。 それを受けて、平成25年6月4日、政府は「武家の古都・鎌倉」の推薦書の取り下げを決定しました。 |
「武家の古都・鎌倉」の顕著な普遍的価値 |
「戦士階級に属した武士が、12世紀末の日本において古代社会の貴族政治から中世・近世へと続く武家支配への移行という大変革をもたらした政権を樹立し(武家政権発足の地)、その構築・運営した政治支配体制の中から武家文化を生みだした(武家文化創出)」 ことを示す物証である。 |
◎世襲制による職業的戦士階級を出自とする武家集団による支配 ◎禅宗寺院などの中国文化との交流・摂取 ◎茶・禅などの文化的伝統の醸成 |
壽福寺 |
建長寺 |
瑞泉寺 |
鎌倉大仏 |
覚園寺 |
極楽寺 |
円覚寺 |
浄光明寺 |
称名寺 |
永福寺跡 |
法華堂跡 |
東勝寺跡 |
「武家は、日本における時代の大転換期に、要害的地形をなす後背山稜の崖地及び谷戸を切削・造成し、そこに重要な施設を機能的に配置し、政権支配・防御の構造を創り出すことによって、山稜部と一体となった希に見る政権所在地の類型を形成した。」 |
◎「三方を山に囲まれ、一方が海に開く」要害の地 ◎「切通」、「やぐら」等独特な土木的施工による造成の痕跡 ◎神社・居館等の機能的配置 |
鶴岡八幡宮 |
荏柄天神社 |
仮粧坂(化粧坂) |
朝夷奈切通 |
名越切通 |
大仏切通 |
亀ヶ谷坂 |
鎌倉の世界遺産登録に向けた活動を続けてきた神奈川県、鎌倉市、横浜市、逗子市の「推進委員会」は、令和元年11月22日、推薦書案の作成を当面休止することを発表しています。 |
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