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瑞泉寺の偏界一覧亭は、夢窓疎石が1328年(嘉暦3年)に庭園の山上に建立したもので、富士を正面に望む景勝の地だったという。 偏界一覧亭では、鎌倉五山の僧が集まり詞会が開かれた。 「前もまた重なる山の庵にて梢(こずえ)に続く庭の白雲」は、疎石がこの亭で詠んだものと伝えられている。 その後、荒れ果てた「偏界一覧亭」をみた徳川光圀(水戸光圀)が堂を建て、そのそばに東屋を造り「一覧亭集詩板」を掲げたというが今はない。 光圀は、そこで『新編鎌倉志』を編纂させたといわれている。 |
※ | 偏界一覧亭の「偏」の字は、「にんべん」ではなく「ぎょうにんべん」。 |
現在の小堂は1935年(昭和10年)に建てられたもの。 |
偏界一覧亭碑 |
一覧亭復興碑 (山門前) |
かつてあった偏界一覧亭には、1689年(元禄2年)に徳川光圀が寄進した「木造千手観音菩薩像」が安置されていたという。 現在は本堂(仏殿)に安置されている。 |
鎌倉アルプスの散策・・・前編 後編 明王院から瑞泉寺への古道 |
瑞泉寺は、夢窓疎石によって開かれた禅寺。 疎石によって造営されたという庭園は、国の名勝指定を受けている。 |
鎌倉市二階堂710 0467(22)1191 鎌倉駅徒歩30分 バス停「大塔宮」から徒歩10分 |
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