鎌倉手帳(寺社散策)

鎌倉殿の13人 二代執権北条義時
特集!「鎌倉殿の13人」伊豆国編 特集!「鎌倉殿の13人」鎌倉編



第4回鎌倉検定試験3級
《芸術・文化の問題》

編集:yoritomo-japan.com







 芸術・文化に関する記述について、最も適当なものを1〜4から選びなさい。


 2010年(平成22)4月に、鎌倉市に寄贈された旧跡を利用して映画資料館がつくられた人物はだれか。

1 田中絹代
3 笠智衆
2 小津安二郎
4 川喜多長政


 平成22年4月、雪ノ下に、鎌倉市川喜多映画記念館が開館しました。

答 4


旧川喜多邸別邸
リンクボタン旧川喜多邸別邸
川喜多映画記念館
リンクボタン映画記念館



 円覚寺仏殿の天井画「白龍図」を描いた、鎌倉にゆかりの深い画家はだれか。

1 守屋多々志
3 鏑木清方
2 小泉淳作
4 平山郁夫


 円覚寺仏殿の天井画は、前田青邨監修、守屋多々志揮毫の白龍の図
 東慶寺には前田青邨の筆塚があります。
 小泉淳作は建長寺法堂雲龍図を描きました。

答 1


円覚寺白龍の図
リンクボタン白龍の図


建長寺・円覚寺の雲龍図



 長谷に長く住み、鎌倉を舞台とした、『山の音』や『千羽鶴』などの小説を書いた作家はだれか。

1 芥川龍之介
3 立原正秋
2 川端康成
4 有島武郎


 川端康成の『山の音』には甘縄神明神社の裏山が、『千羽鶴』には円覚寺塔頭の佛日庵が描かれています。

答 2


川端康成記念会
リンクボタン川端康成記念会



 鎌倉の大仏を「美男におわす」と短歌に詠み、大仏のそばにその歌碑がある人物はだれか。

1 金子薫園
3 高浜虚子
2 星野立子
4 与謝野晶子


 鎌倉大仏を「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな」と詠んだのは与謝野晶子。

答 4


与謝野喜子歌碑
リンクボタン与謝野晶子歌碑



 次のうち、国宝に指定されているものはどれか。

1 円覚寺『絹本著色五百羅漢図』
2 円覚寺『絹本著色仏涅槃図』
3 光明寺『当麻曼荼羅縁起絵巻』
4 光触寺『頬焼阿弥陀縁起』


 光明寺の『当麻曼荼羅縁起絵巻』2巻は、大旦那内藤家より寄進されたものと伝えられている。

答 3


当麻曼荼羅縁起
リンクボタン当麻曼荼羅縁起絵巻



 鎌倉三名鐘のうち、建長寺の梵鐘を寄進したのはだれか。

1 北条泰時
3 北条貞時
2 北条時頼
4 北条時宗


 国宝の建長寺梵鐘は、北条時頼の寄進しました。
 開山の蘭渓道隆が銘文を撰しています。
 鋳物師は物部重光。 

答 2


建長寺梵鐘
リンクボタン鎌倉三名鐘



 鎌倉幕府の滅亡から南北朝の争乱を記した軍記物語は何か。

1 『大鏡』
3 『愚管抄』
2 『太平記』
4 『栄華物語』


 『大鏡』は平安時代後期の歴史物語、『愚管抄』は鎌倉時代初期の史論、『栄華物語』は平安時代の歴史物語。

答 2



 藤原定家の子藤原為家の側室で、息子の領地をめぐる訴訟のために、京都から鎌倉にやって来て、極楽寺に近い月影ヶ谷に住んだ歌人の阿仏尼が書いた作品は何か。

1 『とはずがたり』
2 『十六夜日記』
3 『みだれ髪』
4 『枕草子』


 阿仏尼の『十六夜日記』は、中世の三大紀行文とも呼ばれている。
 『とはずがたり』は後深草院二条の日記・紀行文、『みだれ髪』は与謝野晶子の歌集、『枕草子』は清少納言の随筆。

答 2


阿仏尼邸跡碑
リンクボタン阿仏尼邸跡







 禅宗の高僧を写実的に描いた肖像画を何というか。

1 似絵
3 大和絵
2 浮世絵
4 頂相


 鎌倉時代には、宋文化の流入によって禅僧の肖像彫刻(頂相彫刻)や肖像画(頂相)が流行しました。
 建長寺「蘭渓道隆像」は国宝です。

答 4


建長寺蘭渓道隆像
リンクボタン蘭渓道隆像



 鎌倉国宝館がつくられるきっかけとなったできごとは何か。

1 日露戦争
2 第一次世界大戦
3 関東大震災
4 第二次世界大戦


 鎌倉国宝館は、1923年(大正12年)の関東大震災の教訓をから、1928年(昭和3年)に建てられました。

答 3


鎌倉国宝館
リンクボタン鎌倉国宝館



 鎌倉文学館はもとはある人物の別荘として建てられたが、ある人物とはだれか。

1 華頂博信
3 諸戸清六
2 前田利為
4 佐藤宗岳


 問のいずれも鎌倉市景観重要建築物等に指定されている建物です。
 華頂博信は旧華頂宮邸、前田利為は鎌倉文学館、諸戸清六は鎌倉市長谷子ども会館、佐藤宗岳は寸松堂に関係する人物です。

答 2


鎌倉文学館
リンクボタン鎌倉文学館



 鎌倉彫のもととなる宋の彫漆工芸を日本に持ち込んだ人物はだれか。

1 陳和卿
3 快慶
2 成朝
4 運慶


 鎌倉彫は、東大寺の再興に尽力した宋の工人陳和卿が持ってきた彫漆工芸を運慶の子康運が真似て作ったものといわれています。
 建長寺須弥壇円覚寺前机がその原型といわれています。

答 1


鎌倉彫再興碑
リンクボタン鎌倉彫再興碑
鎌倉彫会館
リンクボタン鎌倉彫会館



 七里ヶ浜にバレエ・スクールをつくり、日本のバレエ界の人材を育てた人物はだれか。

1 エリアナ・パブロバ
2 アンナ・パブロバ
3 マーゴット・ファンテーン
4 マリア・プリセツカヤ


 ロシア人のエリアナ・パブロバは、ロシア革命後日本に亡命し、鎌倉の七里ヶ浜に住みました。

答 1


バレエ発祥の地
リンクボタン日本バレエ発祥の地




 円覚寺の釈宗演に師事し、哲学として禅の研究を深め、禅の思想を世界に広めた人物はだれか。

1 西田幾多郎
3 津田左右吉
2 鈴木大拙
4 和辻哲郎


 鈴木大拙は、自らが東慶寺境内に設立した松ヶ岡文庫で研究を行っていました。
 『大乗起信論』を英訳出版しています(参考:釈宗演)。

答 2


松ヶ岡文庫
リンクボタン松ヶ岡文庫



 鎌倉の名誉市民で、鎌倉時代を描いた『北条政子』や『炎環』などの歴史小説を書いた作家はだれか。

1 吉屋信子
3 永井路子
2 林芙美子
4 杉本苑子


 『北条政子』や『炎環』は、NHK大河ドラマ「草燃える」のもととなりました。作者は永井路子。

答 3



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