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建長寺の方丈は、「龍王殿」と呼ばれ、過去には度重なる罹災と復興が繰り返された。 1641年(寛永18年)にも再建されているが、1923年(大正12年)の関東大震災により倒潰したため、現在の建物は、総門と同じく1940年(昭和15年)に京都の般舟三昧院から移築されたもの(1732年(享保17年)建立)。 本来、方丈は住職の居間であるが、現在では、11月の宝物風入や各種儀式、コンサートなどの催しなどに使用されている。 本尊は、宝冠釈迦如来。 |
長谷の駕籠かきが坂ノ下の海から建長寺まで乗せたのは、方丈の池の主だった。 |
方丈の正門は、「唐門」(からもん)と呼ばれる。 屋根が唐破風になっているためで中国風という意味ではない。 唐門は、仏殿や西来庵中門と同じく、芝増上寺の徳川二代将軍秀忠夫人(崇源院)の御霊屋にあったものが移築された。 2011年(平成23年)に保存修理が行われ、全面に飾金具が付けられていた華美な姿が復元されている。 |
崇源院は、織田信長の妹お市の方と浅井長政との間に生まれ、姉は豊臣秀吉の側室となった淀の方。 娘には豊臣秀頼に嫁いだ千姫がいる。 千姫の養女は東慶寺二十世の天秀尼。 |
方丈の背後には禅宗を象徴する庭園がある。 方丈は、建長寺の創建当初より池に面して建てられていた。 江戸時代の末までは松の霊木が存在していたといわれ、大覚禅師(蘭渓道隆)が庭に出てみると、松の木の上から話しかけるものがあるので、「あなたはだれですか?」と尋ねると「鶴岡八幡宮の神である」と答えたという。 |
茶筅供養 |
宝物風入 |
茶道と禅道(茶禅一致)〜建長寺の茶筅供養〜(okadoのブログ) |
方丈内部 |
大太鼓 |
建長寺は、五代執権北条時頼が宋の蘭渓道隆を招いて開いた日本で初めての「禅専門道場」。 臨済宗建長寺派大本山。 鎌倉五山の第一位。 |
鎌倉市山ノ内8 0467(22)0981 JR北鎌倉駅から徒歩15分 |
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