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葵の上(あおいのうえ)は、紫式部の『源氏物語』の主人公・光源氏の正妻。 光源氏より4歳年上。 父は桐壺帝時代の左大臣。 左大臣は光源氏の元服の際に加冠役を務めた。 母は桐壺帝の妹・大宮。 |
左大臣 |
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葵の上の兄・頭中将は、光源氏の親友。 |
皇太子(朱雀帝)の妃にするため育てられたようだが、左大臣は桐壺帝が一番可愛がっていた光源氏と結婚させることにする。 しかし、藤壺を慕う光源氏と、いかにも真面目そうな顔つきや態度の葵の上の夫婦仲は冷淡だった・・・ 結婚10年目、4月の賀茂祭の時に懐妊。 このとき光源氏は、はじめて葵の上に愛おしさを感じる。 葵の上は、周囲の勧めで賀茂斎院(斎王)の禊に供奉する光源氏を見物に出かけるが・・・ 光源氏の愛人・六条御息所との車争いで、六条御息所の牛車を壊して恥をかかせてしまう。 その後、六条御息所の生霊に取り付かれ・・・ 8月中ごろに夕霧を産んだが、数日後に急死。 |
夕顔・葵の上・紫の上は、鳥辺野で荼毘に付された。 |
賀茂祭(葵祭)は、賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社)の祭礼。 |
賀茂別雷神社 (上賀茂神社) |
賀茂御祖神社 (下鴨神社) |
葵の上と六条御息所が車争いを繰り広げたのは、一条戻橋付近らしい。 |
『紫式部集』によると・・・ 紫式部は、「後妻に亡き先妻の物の怪がついて悩んでいる男」の物語絵を見ている。 六条御息所の生霊は、物語絵から想像したものかもしれない。 |
紫式部の歌~物の怪退散の物語絵を見て詠んだ歌~ |
野宮神社は、伊勢神宮に仕える斎王(斎宮)が伊勢に赴く前に身を清めたという「野宮」の地に鎮座する社。 葵の上の死後、六条御息所は斎宮となった娘(のちの秋好中宮)とともに野宮で暮らし、光源氏と別れを惜しんだ後、斎宮とともに伊勢へ下っていく・・・ |
斎宮邸は、斎王(斎宮)の居所で、西京高校がその跡地の一つとされている。 |
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