|
頭中将(とうのちゅうじょう)は、紫式部の『源氏物語』の登場人物。 桐壺帝の治世の左大臣の嫡男。 母は桐壺帝の妹大宮。 光源氏の正妻・葵の上の兄。 正妻は桐壺帝の右大臣の四の君(弘徽殿女御の妹、朧月夜の姉)。 光源氏が愛人とし、物の怪に襲われて命を落とした夕顔は側室。 第4帖「夕顔」の巻では、官職が頭中将だったが、その後、権中納言・右大将・内大臣を経て太政大臣まで出世。 引退後の晩年は「致仕の大臣」(ちじのおとど)と呼ばれた。 |
雨夜の品定め~源氏物語「帚木の巻」:男四人の女性談義~ |
正妻の嫌がらせで姿を消した頭中将の側室・夕顔は五条あたりの屋敷に住んでいたが・・・ やがて、光源氏と恋仲となり、一夜を過ごした某院で物の怪に襲われて命を落とした。 夕顔之墳の石碑は、夕顔の墓の場所を示すもので、石碑が建てられている屋敷には夕顔の墓があるのだという。 光源氏と夕顔は、お互いに素性を隠していたため、光源氏が友人の頭中将の側室だったことを知ったのは、夕顔の死後のことだった。 |
頭中将には、夕顔が産んだ瑠璃君という娘がいた(のちの玉鬘)。 夕顔の死後、筑紫へ下った娘は美しく成長し、やがて上京。 大和国の長谷寺を参詣した際に、偶然にも夕顔の侍女だった右近に再会し、光源氏の六条院に引き取られる事となる。 玉鬘神社は、大和国長谷寺の地に2018年(平成30年)に創祀された神社で、玉鬘とともに夕顔と右近が祀られている。 |
光源氏が須磨に蟄居した際、頭中将は、ただ一人光源氏を見舞っている。 |
温明殿は、『源氏物語』~紅葉賀の巻~の舞台。 桐壺帝に仕える年配の女官・源典侍に光源氏と頭中将は、わざと修羅場を演じて源典侍を仰天させた。 |
頭中将の次女・雲居の雁は、幼い頃に母を亡くし、祖母の大宮の邸で光源氏の長男・夕霧とともに育てられた。 やがて愛し合うようになった二人は結婚したが、夕霧が親友だった柏木(頭中将の嫡男)の未亡人・落葉の宮に思いを寄せるようになり別居している。 |
頭中将の長男・柏木は、夕霧の親友。 朱雀帝の第三皇女・女三宮の降嫁を望み、女三宮が光源氏の継室となった後もその執着を断ち切ることができず・・・ 光源氏が留守にしていた六条院に忍び込み、思いを遂げてしまう。 女三宮が男児(のちの薫)を出産後に死去。 |
柏木の遺品・横笛~夕霧と光源氏と薫~源氏物語 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|