|
光源氏の継室・女三宮と契りを結び、悩んだ末に病に倒れた柏木は、親友だった夕霧に妻の落葉の宮への配慮を遺言して亡くなった。 この時、夕霧はまだ異母弟・薫の出生の秘密を知らない。 |
柏木の一周忌が終わった後、落葉の宮の邸宅・一条宮を訪ねた夕霧は、帰りに落葉の宮の母・一条御息所から柏木が生前に愛していた横笛を贈られる。 するとその夜、柏木が夕霧の夢に現れ・・・ 「その横笛は子孫に伝えたい」 と告げられる。 その後、六条院を訪れた夕霧は、明石の姫君の子たちと遊ぶ薫に柏木の面影を見ることになる。 そして、父の光源氏に夢の話をすると・・・ 光源氏は「その笛はこちらで預かるべき品」といって笛を預かった。 夕霧は、柏木が生前に光源氏に取り成してもらいたいと頼んでいたことを語ると、光源氏は心当たりがないとごまかしたが・・・ 真相を察した夕霧だった。 柏木が遺した笛は、薫に譲られることに。 |
京都御苑の一条邸跡は、五摂家のひとつ一条家の邸宅があった地。 夕霧が訪れた一条宮はこの辺りとされている。 |
光源氏の死後、『源氏物語』は宇治が舞台となる。 「宇治十帖」は、薫と光源氏の孫の匂宮、 そして、 光源氏の異母弟・八の宮の美しい娘たち大君、中の君、浮舟の悲しい恋の物語。 |
「宇治十帖」~椎本~に登場する夕霧の別荘は、平等院(宇治殿)がモデルなのだとか。 |
『源氏物語』は、薫と匂宮の間で進退きわまった浮舟が出家したことで幕切れとなる。 「匂宮と浮舟の像」は、匂宮が雪をおかして宇治へ向かい、小舟で宇治川を漕ぎ出し、浮舟に永遠の愛を誓う場面をモチーフにしたもの。 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|