|
朧月夜(おぼろづきよ)は、紫式部の『源氏物語』の登場人物。 桐壺帝の右大臣の六の君(六番目の娘)。 右大臣の娘・弘徽殿女御の妹。 東宮時代の朱雀帝の寵愛を受けて、入内する予定だったが、桜の宴で光源氏と出逢い、人目を忍ぶ逢瀬を重ねる。 それが右大臣の知るところとなり、入内は取りやめに。 右大臣と弘徽殿女御の怒りを買った光源氏は須磨に蟄居することになる。 須磨・明石と流されていた光源氏が都に戻ると、朱雀帝が冷泉帝に譲位。 退位した朱雀帝(朱雀院)と過ごすこととなるが、朱雀院の出家後、自らも出家している。 |
内裏は、天皇の住まいで、儀式や執務などを行う宮殿。 光源氏は清涼殿で元服。 光源氏と朧月夜が出逢った桜の宴は、内裏の南殿(紫宸殿)で行われた。 |
清涼殿跡 (平安宮) |
清涼殿 (京都御所) |
光源氏が元服したのは平安宮の清涼殿。 京都御所の清涼殿は、1855年(安政2年)に平安時代の建築様式で造営。 |
紫宸殿跡 (平安宮) |
紫宸殿 (京都御所) |
紫宸殿は、天皇の即位・元服・立太子・節会などの儀式が執り行われた場所。 |
朧月夜が居所としていた弘徽殿は、内裏の後宮七殿五舎の一つで後宮で最も格の高い殿舎。 |
みやこめっせの源氏物語石像は、光源氏と紫の上の像。 須磨への蟄居を余儀なくされた光源氏は紫の上と和歌を交わす。 身はかくてさすらへぬとも 君があたり 去らぬ鏡の かけは離れじ (光源氏) わかれても影だにとまる ものならば 鏡を見ても 慰めてまし (紫の上) 遠くへ流れても心はあなたの側にある鏡のように離れはしません。 お別れしても鏡にあなたの影がとどまってくれれば慰めにもなりますが・・・ |
冷泉帝に譲位した朱雀帝は、朱雀院を御所とした。 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|