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玉鬘神社(たまかずらじんじゃ)は、紫式部の『源氏物語』に登場する姫君・玉鬘を祀る社。 玉鬘は頭中将と夕顔の間に生まれた娘。 母の夕顔は、光源氏の愛人となるが、玉鬘が4歳の時に物の怪に憑かれて、突然、命を落としてしまった。 母の死の真相を知らぬまま玉鬘は筑紫へ下ることになるが・・・ やがて美しい姫に成長した玉鬘は、土豪の大夫監の求婚され、それから逃れるように京へ戻る。 そして、長谷寺を参詣した折、夕顔の侍女で今は光源氏に仕えている右近と巡り会い、光源氏の養女となった・・・ 玉鬘神社は、2018年(平成30年)に創祀され、玉鬘とともに夕顔と右近も祀られている。 |
玉鬘神社のある地は、『源氏物語』に登場する玉鬘庵の跡とされる。 神社の横には供養塔が建てられている。 |
玉鬘の母・夕顔は、光源氏に連れ出された某院で、物の怪が現れて命を落とした。 夕顔が住んでいたという五条には夕顔之墳の石碑がある。 夕顔が命を落とした某院は、光源氏のモデルとされる人物のひとり源融の河原院のことだといわれる。 東本願寺の飛地境内・渉成園は、河原院の一部に造営された庭園。 |
光源氏の養女なった玉鬘は、六条院で暮らしていた。 |
やがて、冷泉帝に入内することに決まるが・・・ 髭黒と結婚して三条邸で暮らすこととなる。 京都ホテルオークラ辺りに髭黒・玉鬘邸(三条邸)があったのだという。 |
筑紫の君は、紫式部が姉君と呼び、手紙を交わしあった仲。 『源氏物語』には、玉鬘が下った筑紫が詳しく描かれているが、父の任官で肥前国に下向した筑紫の君からの情報があったのかもしれない。 |
奈良県桜井市初瀬731−1 近鉄大阪線「長谷寺駅」下車 徒歩15分 |
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