紫式部「光る君へ」


紫式部の歌
~物の怪退散の物語絵を見て詠んだ歌~


編集:yoritomo-japan.com








 亡き人に
 かごとをかけて
 わづらふも
 おのが心の
 鬼にやはあらぬ


 「後妻に亡き先妻の物の怪がついて悩んでいるのは、自分の心の中に鬼がいるからなのでは?」

 この歌は、物の怪がついた女(後妻)の醜い姿を描いた図の背後に、鬼になった先妻を小法師が縛っている姿を描いて、夫は経を読んで、物の怪を退散させようとしている物語絵を見て詠んだもの。

 紫式部が見た物語絵の男は、先妻に酷い仕打ちをしていたのかもしれない・・・



 ことわりや
 君が心の
 闇なれば
 鬼の影とは
 しるく見ゆらむ


 「その通りですね。あなたの心が闇だから、鬼の姿が見えるのでしょう・・・」

 この歌の「君」とは、紫式部のことらしい(諸説ある)。

 作者については、侍女や乳母など諸説ある。 





~『源氏物語』~葵の巻~

 『源氏物語』~葵の巻~では・・・

 光源氏の正妻・葵の上が、賀茂祭見物に出かけた際の車争いが原因で、光源氏の愛人・六条御息所の生霊にとりつかれてしまう。

 六条御息所は光源氏に心変わりされて悩み、光源氏はそれを和らげてあげようとしなかった。

 光源氏は生霊を目撃しているが、見えたということは、心に闇を抱えていたということなのかもしれない。

 光源氏は葵の上にも冷たくあたっていたようだが・・・



『源氏物語』葵の巻~葵の上と六条御息所の車争い~


葵祭




紫式部の歌










紫式部


紫式部と越前国


源氏物語 光源氏


紫式部の京都 平安宮~源氏物語ゆかりの地~


琵琶湖で紫式部・源氏物語 源氏物語~須磨・明石~


宇治十帖~紫式部『源氏物語』~ 源融・藤原実方ゆかりの陸奥国


紫式部年表



藤原道長


藤原彰子



紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~



葵祭

祇園祭

時代祭




紫式部・源氏物語・光る君へ
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。