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日光二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)は、767年(天平神護3年)、下野国の僧・勝道上人が男体山(補陀落山・二荒山)の神を祀る祠を建てたことに始まる(現在の本宮神社)。 その別当寺が前年に建立された紫雲立寺(四本龍寺)だったのだという。 四本龍寺は現在の輪王寺。 782年(延暦元年)には二荒山山頂に奥宮を建立。 鎌倉時代には源頼朝や源実朝が信仰して繁栄したが、戦国時代に日光の衆徒が後北条氏に加勢したことで、豊臣秀吉に領地を没収されて没落。 江戸時代になって天台宗の僧天海によって徳川家康の祀る東照社(日光東照宮)が創建されると江戸幕府の庇護を受けて再び繁栄した。 下野国一宮。 |
大己貴命 (おおなむちのみこと) 田心姫命 (たごりひめのみこと) 味耜高彦根命 (あじすきたかひこねのみこと) |
日光山は神仏混淆の寺社群で、勝道が開いた輪王寺・二荒山神社と江戸時代に徳川家康の廟所として開かれた東照宮のこと。 現在は輪王寺の山号となっている。 山内の103棟の建造物と、これらをとりまく遺跡は、世界文化遺産に登録されている。 |
輪王寺 |
東照宮 |
現在、福岡市博物館に所蔵されている国宝太刀「日光一文字」は、北条早雲が日光権現社(二荒山神社)から譲り受けたもの。 豊臣秀吉の小田原征伐で小田原城が開城するに当たり、黒田官兵衛に与えられたため、黒田家に伝えられていたのだという。 二荒山神社の宝物館には、その模作が展示されている。 |
黒田官兵衛が譲り受けた『吾妻鏡』北条本〜小田原征伐〜 |
本宮神社は、二荒山神社発祥の地。 |
かつて、二荒山神社の本殿東側には、輪王寺の三仏堂があったのだという。 |
日枝神社は、848年(嘉祥元年)、比叡山の円仁が日光来山の際に、日吉大社を勧請して創建したことに始まると伝えられている。 比叡山の鎮守・日吉大社は山王として崇められてきた神社で、徳川家康の信仰も篤かったのだという。 家康が葬られた地に建てられた久能山東照宮にも日枝神社が祀られている。 また、家康の生誕地にある瀧山東照宮横の日吉山王社本殿は、家康が信仰した瀧山寺の守護神として建てられたのだという。 |
神橋は、日光社寺群の入口に架けられている橋。 |
宇都宮市にある宇都宮二荒山神社は、下野宇都宮氏ゆかりの社。 源頼朝は、ここで奥州征伐の成功を祈願している。 宇都宮二荒山神社も下野国一宮を称している。 |
栃木県日光市山内2307 JR日光駅・東武日光駅から徒歩約30分 |
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60年に一度の祭礼 |
源頼朝も祀る! |
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