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神橋(しんきょう)は、大谷川(だいやがわ)に架けられた橋(重要文化財)。 この橋は日光の社寺群の入口となる。 伝説によると・・・ 日光山(輪王寺・二荒山神社)を開いた勝道は、幼少の頃に虚空蔵菩薩のお告げを受けた補陀落山(男体山)を目指す。 しかし、大谷川を渡れずにいた。 すると、深沙大王が現れて、二匹の蛇を投げて橋とし、勝道の渡河を助けてくれたのだという。 |
深沙大王((じんじゃだいおう)は、玄奘三蔵がインドへ旅した際、砂漠で玄奘を守護したと伝えられる鬼神。 神橋を渡り切った先には深沙王が祀られている。 |
神橋が架けられたのは808年(大同3年)で、16年に一度架け替えられていたのだという。 1617年(元和3年)に徳川家康を祀る日光東照宮が造営されると、日光山の入口にふさわしい橋とするため、1629年(寛永6年)に架け替えが行われた。 1636年(寛永13年)の徳川家光の造替時にも架け替えられ、この時から「神橋」と呼ばれるようになったのだという。 それまでは庶民や牛馬も渡ることができたが、徳川将軍の社参や勅使などが参向したときのみ使用される橋となった。 庶民は下流に架けられた仮橋を渡ったのだという。 何度も修繕が重ねられてきたが、1902年(明治35年)に洪水で流され、現在の橋は1904年(明治35年)に再建されたもの。 日光二荒山神社が管理している。 |
日光山は神仏混淆の寺社群で、勝道が開いた輪王寺・二荒山神社と江戸時代に徳川家康の廟所として開かれた東照宮のこと。 現在は輪王寺の山号となっている。 山内の103棟の建造物と、これらをとりまく遺跡は、世界文化遺産に登録されている。 |
輪王寺 |
東照宮 |
栃木県日光市山内2307 JR日光駅・東武日光駅から徒歩約30分 |
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