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1590年(天正18年)、豊臣秀吉の小田原征伐で無血開城した小田原城。 このとき、北条氏政と氏直父子を説得したのが黒田官兵衛(孝高・如水)だった。 官兵衛は、無刀に肩衣袴で酒と肴を携えて小田原城に入ったのだという。 そして、和議の成立に際して氏直から贈られたのが『吾妻鏡』(北条本)。 1604年(慶長9年)に官兵衛の子長政から徳川秀忠に献上されたといわれ、現在は国立公文書館に保管されている(紅葉山文庫旧蔵の全51冊)。 ただし、この北条本の全てが長政が献上したものとするには矛盾が多いといわれ、徳川家康が自らの所蔵本と長政による献上本、そのほかの写本によって、51冊に整えたものと考えられている。 官兵衛は、「吾妻鏡」のほかに「日光一文字」(福岡市博物館)、「北条白貝(ほら貝)」(福岡市博物館)、「平家琵琶」を贈られたといわれている。 「日光一文字」は、北条早雲が日光二荒山に奉納されていた太刀を譲り受けものと伝えられている。 |
北条氏政・ 氏照の墓 |
北条五代の墓 |
豊臣秀吉が小田原征伐のために築いた城。 |
小田原市城内6−1 小田原駅から徒歩10分 |
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