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極楽寺本堂西の丘陵に建てられた大五輪塔が忍性の墓。 安山岩製の五輪塔で高さ357p。 鎌倉時代後期の五輪塔の特徴をよく伝えるもの(国重文)。 塔内には忍性の遺骨が納められている。 1976年(昭和51年)の修理の際には、忍性の「骨蔵器」が発見された(国重文)。 忍性の五輪塔は、鎌倉の律宗教団の象徴的存在だったともいわれている(参考:覚賢五輪塔)。 |
忍性墓の傍らには、北条重時(北条義時の三男)の墓とされている宝篋印塔がある。 もともと寺伝には、この宝篋印塔が重時の墓であることが記されていたが、1961年(昭和36年)までは、忍性墓から少し離れた五輪塔が重時の墓とされてきた。 しかし、この五輪塔は、1961年(昭和36年)の集中豪雨によって倒れ、発見された舎利器から、極楽寺三代の順忍の墓であることが判明している。 北条重時は、五代執権北条時頼のときに連署を務めた人物で北条氏極楽寺流の祖。 深沢にあった極楽寺を現在の地に再建しようとその建立に着手したが、完成を見ずに亡くなったのだという。 |
極楽寺では、毎年4月7日・8日に転法輪殿の本尊「清涼寺式釈迦如来立像」が特別開扉される。 「清涼寺式釈迦如来立像」は、京都清涼寺の「三国伝来の釈迦如来」を模刻したもの。 吉祥院内も公開され、叡尊像や忍性像の拝観もできる。 花まつりや忍性の五輪塔の特別公開も。 |
飢饉・天災と極楽寺・忍性の救済事業 極楽寺の忍性が掲げた十の大願 極楽寺の千服茶臼〜忍性と茶〜 |
箱根の宝篋印塔(多田満仲墓)と極楽寺の忍性(okadoのブログ) |
極楽寺は真言律宗の寺院。 開山の忍性は社会事業に力を注ぎ「医王如来」と崇められた高僧。 |
鎌倉市極楽寺3−6−7 0467(22)3402 江ノ電「極楽寺駅」からすぐ |
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