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北条実時によって創設された武家の書庫。 実時・顕時・貞顕・貞将の金沢北条四代にわたる蔵書は膨大なものとなった。 昭和5年に神奈川県の施設として再興され、中世歴史の博物館として活動している。 実時が中国から輸入した3500帖におよぶ宋版一切経、中世の学僧たちのいとなみを示す約13000点の称名寺聖教などが保存されている。 |
称名寺の塔頭光明院の「大威徳明王像」は、源実朝の養育係だったという大弐局の発願で、運慶が造立したものであることが判明している(重要文化財)。 |
称名寺の釈迦堂の本尊は、京都嵯峨の清涼寺の釈迦如来立像(三国伝来の釈迦如来)を模刻したもの(重要文化財)。 北条実時の伯父・重時が創建した鎌倉極楽寺の本尊も清涼寺式釈迦如来。 |
1258年(正嘉2年)5月、北条実時は紫式部の『源氏物語』を写した「河内本」の原本を借りて書写させている。 それが尾張徳川家に伝えられた「尾州家本源氏物語」なのだとか。 |
北条実時と源氏物語〜尾張徳川家に伝えられた源氏物語〜 |
金沢北条氏三代目の貞顕は、京都に常在光院を築き、優美な庭園を造営したのだという。 その場所は定かではないが、浄土宗の総本山知恩院の方丈辺りではないかという説がある。 |
称名寺は、金沢北条氏の祖北条実時が建てた持仏堂がはじまりとされ学問所として栄えた。 塔頭光明院の「大威徳明王像」は運慶の真作。 |
横浜市金沢区金沢町212−1 京浜急行金沢文庫駅下車徒歩15分。 |
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