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九品寺は、新田義貞が京より招いた風航順西によって開かれた浄土宗の寺。 この地は義貞が鎌倉攻めの際に本陣を構えたところとされ、北条方の戦死者を弔うために建立された。 鎌倉では唯一の義貞が建立した寺。 山門の「内裏山」、本堂の「九品寺」の掲額は、義貞の筆蹟と伝えられている。 本尊阿弥陀如来立像は宋元風様式を伝えるもので市の重要文化財。 その他、石造薬師如来坐像(永仁4年銘の県重要文化財)、石造閻魔大王像、石造奪衣婆像があるが、鎌倉国宝館に寄託されている。 |
鎌倉観音巡礼第16番札所 (聖観世音) |
開山 | 風航順西 |
開基 | 新田義貞 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
極楽浄土を願う人の生前の行いによって定められた「九種類の往生のありさま」のことで、上品(上生・中生・下生)、中品(上生・中生・下生)、下品(上生・中生・下生)のこと。 |
「内裏山」「九品寺」の額は、新田義貞の筆を写したもの。直筆の額は本堂に保存されている。 |
1333年(元弘3年)5月8日、後醍醐天皇の綸旨を受けて新田庄生品神社で討幕の挙兵をした新田義貞は、5月21日、大潮の日に稲村ヶ崎を突破し鎌倉に攻め入った。 鎌倉攻めのために義貞が陣を布いたのは北条時頼の建てた聖福寺だったのだという。 鎌倉に進撃した義貞は、この地に本陣を構え、5月22日、東勝寺の北条高時一族を自刃に追い込み鎌倉幕府を滅亡させた(参考:鎌倉幕府の滅亡)。 |
聖福寺跡 |
東勝寺跡 |
「月影のいたらぬ里の なかれども ながむる人の 心にぞすむ」 |
鎌倉市材木座5−13−14 0467(22)3404 鎌倉駅東口から徒歩30分 又は九品寺循環バス「九品寺」下車 |
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