鎌倉手帳(寺社散策)

鎌倉殿の13人 二代執権北条義時
特集!「鎌倉殿の13人」伊豆国編 特集!「鎌倉殿の13人」鎌倉編



第9回鎌倉検定試験1級
4択式マークシート方式の問題
その1


編集:yoritomo-japan.com







1.次の各問いについて、最も適当なものを1〜4から選びなさい。


(1) 次の仏像のうち,右の写真の建物に安置されているのはどれか。

覚園寺地蔵堂

「鎖大師」とよばれる木造弘法大師坐像
「首抜け木像」とよばれる大旦那木屋夫妻像
「黒地蔵尊」とよばれる木造地蔵菩薩立像
「身代わり地蔵」とよばれる運慶作とされる地蔵菩薩像


 写真の建物は覚園寺の地蔵堂。
 毎年8月10日には黒地蔵縁日が行われます。
 鎖大師は青蓮寺、首抜け木像は西念寺、身代わり地蔵は延命寺

答 3



(2) 次のうち,右の写真の寺院の境内にあるのはどれか。

瑞泉寺

木下利玄の歌碑
咳の神様「おしゃぶき」の祠
「頼朝戦評定所」の石碑
久保田万太郎の句碑


 木下利玄の歌碑は報国寺、おしゃぶきの祠は光照寺、頼朝戦評定所の石碑は大巧寺にあります。
 写真の瑞泉寺には久保田万太郎の句碑があります。

答 4



(3) 円覚寺の次の塔頭のうち,現在は禅道場「居士林」となり,在家の人々の参禅も多く,定期的に座禅会が開かれているのはどこか。

1 桂昌庵
3 龍蔭庵
2 済蔭庵
4 佛日庵


答 2


実相寺
リンクボタン済蔭庵



(4) 次のうち境内に足利尊氏の遺髪を埋めたと伝えられる変形の五輪塔がある寺はどこか。

1 瑞泉寺
3 浄光明寺
2 覚園寺
4 長壽寺


 長壽寺は、足利尊氏の屋敷があったところに建てられたという寺院。

答 4


足利尊氏の墓
リンクボタン足利尊氏の墓







(5) 次のできごとを年代の古い順に並べるとき,正しい順序はどれか。


 徳川光圀が鎌倉を訪れて各所を巡見して著わした『鎌倉日記』には,おもにその当時の 史跡の様子がありのままに記されている。
 作者不詳の紀行文『海道記』には,由比ヶ浜には,「数百艘の船がつながれていて,近 江の大津浦のようである」,「東南の角一道は港に通じており,商人が多く賑わっている」 などとあり,当時の鎌倉が繁栄していた様子がみえる。
 随筆『方丈記』の作者鴨長明は,鎌倉滞在中,源頼朝の墳墓堂である法華堂に参り, 「草も木も靡きし秋の霜消えて空しき苔を払う山風」という和歌一首を堂の柱に記した。
 自伝『とはずがたり』の作者後深草院二条は,西行にあこがれての旅路で鎌倉を訪れ, 鶴岡八幡宮の放生会や親王将軍の交替に立ち会い,年末には善光寺に向けて再び旅立った。

1  ウ→イ→エ→ア
2  イ→ウ→ア→エ
3  ウ→イ→ア→エ
4  イ→ウ→エ→ア


 徳川光圀の鎌倉日記は江戸時代。
 あとは鎌倉時代。
 鴨長明が源頼朝墓を訪れたのは1211年(建暦元年)、後深草院二条が鎌倉を訪れたのは1289年(正応2年)。
 『海道記』が成立したのは、1223年(貞応2年)と考えられているようです。

答 1


鴨長明方丈
リンクボタン方丈
(下鴨神社)
若宮大路
リンクボタン若宮大路

 鴨長明は、組み立て式の方丈で『方丈記』を書きました。
 京都の下鴨神社の摂社河合神社には、復元された方丈があります。
 『方丈記』は、頼朝墓を訪れた翌年の成立です。
 鶴岡八幡宮から海を見た後深草院二条は、『とはずがたり』に石清水八幡宮より見どころがあると記しています。



(6) 執権北条氏が行った政治を年代の古い順に並べるとき,正しい順序はどれか。

 幕府の最有力御家人などからなる評定衆による合議により重要な政策が決められるようになる。
 二度にわたり,元の軍隊が日本列島に襲来したころには,幕府は北条氏の独裁色を強め, 重要政務を「得宗」を中心とした「深秘の沙汰」「寄合」とよばれる会議で決定するよう になる。
 煩瑣な訴訟手続きの効率化・簡素化を図るしくみである引付を設ける。
 御家人救済のために「徳政令」を出すが,かえって御家人への貸し渋りが増えてしまう などの弊害が生じて,御家人の経済的な窮迫を助長する結果を招く。

1  ア→ウ→イ→エ
2  ア→ウ→エ→イ
3  ウ→ア→イ→エ
4  ウ→ア→エ→イ


 評定衆の設置は1225年(嘉禄元年)・三代執権北条泰時。
 引付の設置は1249年(建長元年)・五代執権北条時頼。
 元寇は1274年(文永11年)と1281年(弘安4年)・八代執権北条時宗。
 徳政令が初めて出されたのが1297年(永仁5年)・永仁の徳政令・九代執権北条貞時。
 年号を覚えるよりも、誰の時代かを確認した方が良いのかもしれません。

答 1


東寺宝蔵
リンクボタン東寺宝蔵

 京都の東寺の百合文書の中には、永仁の徳政令の内容を示す文書も残されています。
 東寺百合文書は、2015(平成27年)年10月、世界記憶遺産に登録されています。



(7) 次の長谷寺の境内図について,a〜dの組み合わせが正しいものはどれか。

長谷寺境内図

a:阿弥陀堂 b:観音堂
c:大黒堂 d:経蔵

a:経蔵 b:観音堂
c:大黒堂 d:阿弥陀堂

a:経蔵 b:大黒堂
c:観音堂 d:阿弥陀堂

a:阿弥陀堂 b:大黒堂
c:観音堂 d:経蔵


 bを大黒堂ということで考えると3が正解なのでしょう。
 ただ、大黒堂は下境内に移転しています。
 bは、2015年(平成27年)にリニューアルオープンした観音ミュージアム

答 ?


長谷寺観音ミュージアム
リンクボタン観音ミュージアム



長谷寺境内MAP
右上のフルスクリーンで大きな地図になります。



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