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8月10日は覚園寺の「黒地蔵縁日」。 黒地蔵が参拝者の思いや願いを死者のもとへ届けてくれるという施餓鬼法要の日。 新盆を迎える者が3年間続けて縁日に参拝すると、死者は必ず成仏するといわれています。 また、この日に参拝すると無尽蔵の御利益を得ることができるともいわれます。 縁日は8月10日の午前0時から始まります(正午頃まで。)。 |
覚園寺の地蔵堂の本尊「木造地蔵菩薩立像」は、「黒地蔵」と呼ばれています(国重文)。 地獄の罪人の苦しみを少しでも和らげようと鬼(獄卒)に代わって火を炊いたため「黒くすすけている」という伝説が残されています。 何回彩色しても元に戻ってしまうことから「黒地蔵」と呼ばれるようになりました。 火を焚いたことから「火焚き地蔵」とも呼ばれています。 |
※ | 覚園寺の黒地蔵は、鎌倉二十四地蔵の一つです。 |
古くから招福除災の信仰で知られ、子宝・安産・育児にも霊験あらたかな黒地蔵。 その両側には千体地蔵が安置されています。 黒地蔵に願掛けをした後、千体地蔵の一体を借りて、自分の家に持ち帰って朝夕祈りつづけると、「祈願したことが叶えられる」という言い伝えがあります。 そして、借りた千体地蔵に彩色を施し、供養をして地蔵堂にお返しするという風習があるようです。 また、亡き人のために一心に供養すると、千体地蔵のうちの一体が亡き者の面影になって現れるともいわれています。 |
大悲殿跡地に移築されている江戸時代の古民家(内海家住宅)では、朝粥を御馳走になることができます。 朝粥は、午前6時頃から。 |
覚園寺は、1218年(建保6年)に二代執権北条義時が建てた大倉薬師堂をその前身としています。 大倉薬師堂の薬師如来像は、運慶が造立したものでした。 1296年(永仁4年)には、九代執権北条貞時が、元寇が再び起こらぬようにと正式な寺に改め、開山には京都の泉涌寺の法燈をつぐ智海心慧が迎えられました。 静寂な境内は、古都鎌倉の面影をよく残しています。 |
1219年(建保7年)1月27日、鶴岡八幡宮で行われた源実朝の右大臣拝賀式で、北条義時は薬師如来につき従う十二神将のうちの戌神将に救われたのだとか。 |
鎌倉市二階堂421 0467(22)1195 鎌倉駅から「大塔宮」行バス終点下車 徒歩10分 8月10日は駐車場が封鎖されますので、自家用車での参拝はできません。 |
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