|
大長寿院(西谷坊)は、中尊寺の塔中(支院)の一つ。 1107年(嘉承2年)、藤原清衡が創建した阿弥陀堂をその始まりとしている。 『吾妻鏡』によれば、二階大堂(大長寿院と号す)の高さは五丈(約15メートル)、本尊は三丈(約9メートル)の金色の阿弥陀像、脇には丈六(約4.8メートル)の阿弥陀像九躰が安置されていたという。 現在の本堂は、1863年(文久3年)の再建。 本尊は胎蔵界大日如来。 |
大長寿院は、経蔵・弁財天堂・関山天満宮の別当寺。 経蔵に納められていた「中尊寺経」(国宝)や、安置されていた文殊五尊像 (国重文) は大長寿院蔵。 |
かつて鎌倉にあった永福寺は、奥州藤原氏と源義経の霊を弔うため、源頼朝が建てた寺院。 1189年(文治5年)、奥州征伐の折に見た平泉の中尊寺、毛越寺、無量光院などを模した寺院だったのだという。 本堂は中尊寺の大長寿院(二階大堂)を模した建物であったことから「二階堂」と呼ばれ、今も地名として残っている。 |
『吾妻鏡』が伝える中尊寺 『吾妻鏡』が伝える毛越寺 |
中尊寺は奥州藤原氏の栄華を伝える寺院。 2011年(平成23年)、「平泉〜仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群〜」として世界文化遺産に登録されている。 |
岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 JR平泉駅から徒歩25分程度 |
大きい地図を見るには・・・ 右上のフルスクリーンをクリック。 |
|