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箱根は地蔵信仰の地。 箱根精進池の畔や国道1号線沿いには、六道地蔵をはじめとする石仏群がある。 鎌倉時代後期に鎌倉極楽寺の忍性が率いていた石工集団(大蔵派)が大きく関わっているのではないかといわれている。 |
六道地蔵は、巨大な転石に彫られた高さ3.5メートルにもなる地蔵菩薩坐像(安山岩製・国重文)。 「正安二年」(1300年)の銘文が残されている。 |
精進池畔にある磨崖仏(安山岩)。 大小2つの地蔵菩薩が彫られ、大きい方には応長元年(1311年)7月8日の刻銘がある。 かつては、この地蔵尊の前で送り火を焚き、死者の霊を山へ送るため、精進池の畔で花や線香を供える「浜降り」という儀式があったという。 そのため「火焚地蔵」と呼ばれている。 |
精進池畔の源満仲の宝篋印塔と八百比丘尼の墓と伝わる宝篋印塔(安山岩)。 |
箱根の宝篋印塔(多田満仲墓)と極楽寺の忍性(okadoのブログ) |
安山岩の塊に掘られた石仏。 二十五菩薩というが、実際は26体の磨崖仏群で、ほとんどが地蔵菩薩像。 |
石仏群の奥にある三基の五輪塔は曾我兄弟と虎御前のものと伝えられる。 |
賽の河原 |
身替わり地蔵 |
箱根神社の一の鳥居の傍らには、箱根町の史跡「賽の河原」と梶原景季の身代わりとなったという「身替わり地蔵」が置かれている。 |
源頼朝は、日金山東光寺の地蔵菩薩を信仰していたのだという。 |
1180年(治承4年)、石橋山の戦いに敗れた源頼朝は、箱根権現(箱根神社)の別当行実を頼って逃れた。 のちに頼朝は走湯権現(伊豆山神社)・箱根権現の二所と三嶋社を参詣する「二所詣」を始めている。 |
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1 伊豆箱根バス「元箱根」下車 箱根登山バス「元箱根港」下車 徒歩10分 |
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