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『栄花物語』(えいがものがたり)は、全40巻(正編30巻と続編10巻)の仮名で書かれた歴史物語。 藤原道長の栄華や当時の朝廷と公家社会の様子が描かれている。 正編30巻の作者は藤原道長の正室源倫子や一条天皇の中宮藤原彰子に仕えた赤染衛門で、 続編31から37巻は彰子、後一条天皇の中宮藤原威子、威子が生んだ章子内親王に仕えた出羽弁という説が有力。 紫式部の『源氏物語』の影響を受け、個々の記事が『源氏物語』を模倣して書かれている。 『源氏物語』~蛍の巻~で光源氏は 「物語は虚構ではあるが『日本紀』などの歴史書よりも真実が描かれている」 と言っている。 これが紫式部の物語論で、『栄花物語』の作者はそれに強い影響を受けていると言われている。 |
紫式部の物語論~『源氏物語』~蛍の巻~ |
996年(長徳2年)の長徳の変後、筑紫国の大宰府へ左遷となった藤原伊周だが、勅により播磨国に留まることが許されている。 『栄花物語』の「浦々の別」では、播磨に配流された伊周が描かれているが・・・ 『源氏物語』での光源氏の須磨・明石への蟄居を参考に書かれたらしい。 |
高階貴子の歌~明石にいる息子・藤原伊周を思って詠んだ歌~ 藤原伊周の歌~播磨国左遷と栄花物語「浦々の別」~ |
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