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紫式部は『源氏物語』~蛍の巻~で光源氏の言葉として 「日本紀などは、ただ、片そばぞかし。これらにこそ、道々しく、くはしき事はあらめ」 と記している。 |
『日本紀』などは、ほんの一部分にすぎない歴史で、物語にこそ道理にかなった詳しいことが書かれている。 |
蛍の巻では・・・ 五月雨の頃、女君たちは絵物語に熱中し、なかでも玉鬘は絵物語が物珍しく、熱心に読んだり書き写したりしている。 そこへやってきた光源氏はこう語った。 「物語は虚構だが、人間社会の内面を鋭くとらえて描かれているので、歴史よりも真実である」 赤染衛門が書いたといわれる『栄花物語』は、「紫式部の物語論」に強く影響されているといわれる。 |
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