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天源院(てんげんいん)は、第十三世南浦紹明(なんぽじょうみん)の塔所。 本尊:釈迦牟尼仏。 南浦紹明(大応国師)は駿河国出身。 建穂寺で学んだ後、建長寺の蘭渓道隆に参禅。 道隆のもとで要職をつとめ、北九州を拠点に禅を広めていたが、九代執権北条貞時に招かれ、建長寺の住持となった。 京都大徳寺の開山宗峰妙超は、南浦紹明が建長寺に住持するとそれに従って鎌倉に入り修行したのだという。 |
南浦紹明が学んだ建穂寺は、「駿河の高野山」と称されていた寺院。 源実朝は、鎮守の馬鳴大明神から和田合戦が起こることを告げられていたのだと伝えられている。 江戸時代には徳川家康の保護を受けて久能寺とともに駿河国を代表する寺院だったのだという。 |
南浦紹明(大応国師)→大徳寺開山の宗峰妙超(大燈国師)→妙心寺開山の関山慧玄へ続く法系は・・・ 「応灯関」と呼ばれ、現在の日本臨済宗の源流とも言えるのだという。 |
大徳寺 |
妙心寺 |
三代執権北条泰時の菩提寺常楽寺には、泰時・中興開基の龍淵和尚・南浦紹明の墓が並んでいる。 |
禅宗では、高僧の塔があるところを塔頭という。 建長寺の塔頭は、その繁栄時には49院を数えたが、現在は12の塔頭が残っている。 |
建長寺は、五代執権北条時頼が宋の蘭渓道隆を招いて開いた日本で初めての「禅専門道場」。 臨済宗建長寺派大本山。 鎌倉五山の第一位。 |
鎌倉市山ノ内8 0467(22)0981 JR北鎌倉駅から徒歩15分 |
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