鎌倉手帳(寺社散策)

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帰 源 院
〜円覚寺塔頭〜

編集:yoritomo-japan.com








円覚寺帰源院


 帰源院(きげんいん)は、第三十八世傑翁是英(けつおうぜえい)の塔所。

 本尊は傑翁是英。

 中興開山は奇文禅才(きもんぜんざい)、中興開基は北条氏康

 是英は、大慶寺浄智寺にも住した。

 1894年(明治27年)末から翌年にかけて止宿した作家夏目漱石は、釈宗演に参禅し、その体験は小説『門』に描かれた(参考:円覚寺の山門)。

 境内には、夏目漱石の句碑「仏性は白き桔梗にこそあらめ」が建てられている。

 作家島崎藤村もここに出入りし、そのときの様子を『春』に描いた。

 開祖木像を安置。





〜夏目漱石と釈宗演〜

 円覚寺釈宗演に参禅した夏目漱石は、「昔し鎌倉の宗演和尚に参して父母未生以前本来の面目はなんだと聞かれがんと参った」と綴っている。

 釈宗演は、シカゴの万国宗教大会で講演して欧米に禅(ZEN)を紹介した高僧。

 講演を英訳したのは、宗演の弟子で東慶寺に眠る鈴木大拙

 帰源院では、毎年4月29日にの漱石の命日に「漱石の会」を催している。

 東慶寺には、「夏目漱石参禅百年記念碑」が建てられている。


円覚寺山門
リンクボタン山門(三門)
(夏目漱石の門)
東慶寺夏目漱石参禅
リンクボタン夏目漱石参禅
百年記念碑

(東慶寺)



夏目漱石の『門』









 禅宗では高僧の塔があるところを塔頭という。

 円覚寺塔頭は、その繁栄時には42院を数えたが、現在は19の塔頭が残されている。


リンクボタン円覚寺の塔頭





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円覚寺
リンクボタン円覚寺

 円覚寺は、八代執権北条時宗が宋の禅僧無学祖元を招いて開かれた。
 臨済宗円覚寺派大本山。
 鎌倉五山の第二位。


鎌倉市山ノ内409
0467(22)0478

JR北鎌倉駅下車すぐ



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