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源義経の愛妾「静」は、鶴岡八幡宮の舞殿で舞ったのだろうか? 実は、静が鎌倉に連れてこられた時代には、まだ舞殿は造営されていなかった。 舞った場所は若宮の回廊。 鼓を工藤祐経が、銅拍子を畠山重忠が担当した。 静は、源頼朝と北条政子の前で、義経を慕う今様(歌)に合わせて舞ったとされ、頼朝は大いに怒ったそうだ。 静が鎌倉で舞ったとき、お腹の中には義経の子がいた。 しかし、静の産んだのが男子であったことから殺害され、由比ヶ浜に捨てられたという。 |
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな |
毎年4月に行われる「鎌倉まつり」では、舞殿で静の舞が奉納される。 |
鶴岡八幡宮の隠れ銀杏(別名「大銀杏」)は、三代将軍源実朝を暗殺した公暁が隠れていたとされているが、実は、後年徳川光圀によって創作されたものであるらしい(参考:源実朝の暗殺(源氏の滅亡))。 ちなみに、実朝を殺害した公暁を成敗したのは、長尾定景という武士であるが、のちに越後の虎といわれた「上杉謙信」の祖先。 植木の久成寺に一族の墓がある(参考:長尾城址)。 |
※大銀杏は、平成22年3月10日未明に倒れてしまいましたが、頑張って再生の途を歩んでいます。 |
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