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安養院の観音堂横の木陰に建てられているのは、扇ヶ谷から移されたという「人丸塚」。 平氏の侍大将平景清は、源頼朝暗殺を企てて捕えられ、仮粧坂の土牢に閉じ込められた。 景清の娘人丸姫は捕えられた父に会うため京都より鎌倉に下ってきたが、会うことはできず、景清の死後、尼となって景清が幽閉されていた土牢の上に、景清が守本尊としていた十一面観音を祀って供養したのだという(向陽庵)。 数年後に亡くなった人丸姫は扇ヶ谷に葬られ、そこは「人丸塚」と呼ばれていた。 その塚もいつしか崩され、安養院に預けられたのだと伝えられている。 向陽庵に祀られていた十一面観音像は海蔵寺にある。 |
景清は、東大寺の大仏殿の落慶供養に参列した源頼朝を狙ったと伝えられている。 転害門は、景清が隠れていたとして「景清門」とも呼ばれたという。 京都の石清水八幡宮に参拝した頼朝を狙ったとも伝えられ(景清塚)、京都清水寺にも景清の伝説が残されている(随求堂 朝倉堂)。 |
海蔵寺 |
平景清の牢跡 (化粧坂) |
海蔵寺門前には、「守本尊観世音菩薩」と刻まれた碑が建てられている。 |
頼朝暗殺を企てた平景清の伝説 景清錣引伝説〜屋島古戦場〜 源頼朝暗殺計画:上総五郎兵尉忠光 |
安養院は、北条政子が源頼朝の菩提を弔うために創建したという長楽寺を前身としている。 千手観音像は、坂東観音巡礼、鎌倉観音巡礼の第三番。 |
鎌倉市大町3−1−22 0467(22)0806 鎌倉駅東口より徒歩12分 |
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