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宿木(やどりぎ)の古蹟は、紫式部の『源氏物語』で宇治を舞台に描かれた「宇治十帖」ゆかりの地。 「宇治十帖」の宿木のタイトルは、光源氏の次男・薫と光源氏の異母弟・八の宮に仕えていた弁の尼が詠んだ歌にちなむもの。 「やどりきと思ひ出でずは木のもとの旅寝もいかにさびしからまし」 ~薫~ 「荒れ果つる朽木のもとをやどりきと思ひおきけるほどのかなしさ」 ~弁の尼~ 宿木の巻では、八の宮の次女・中の君と結婚して二条院に引き取っていた匂宮のところに夕霧(光源氏の長男)の六の宮が正妻として入る。 心を痛める中の君のところへたびたび顔を見せるようになる薫・・・ 中の君は、薫の心をそらすため大君と生き写しの異母妹・浮舟の存在を明かす。 懐妊していた中の君は男児を出産。 |
※ | 六の宮は夕霧の側室・藤典侍の産んだ子で、朱雀帝の第二皇女・落葉の宮の養女。 |
琵琶を弾く匂宮とそれを聞く中の君。 紫式部の泉は、『源氏物語絵巻』の3場面をモチーフにつくられた噴水。 |
中の君が移った二条院は、光源氏が故按察大納言邸で暮らしていた紫の上を迎え入れた邸宅。 幼い頃、紫の上に育てられた匂宮は二条院に住んでいた。 |
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