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恵心院(えしんいん)は、822年(弘仁13年)に弘法大師空海によって開かれた青龍寺を前身とする寺院。 1005年(寛弘2年)、恵心僧都源信により再興され恵心院と称するようになった。 本堂 は、萬福寺の建築に関わった秋篠兵庫によって1676年(延宝4年)に建立されもので京都府指定有形文化財。 本尊は十一面観音。 山号は朝日山。 宗派は真言宗智山派。 |
紫式部の『源氏物語』は、光源氏の死後、宇治が舞台となる。 「宇治十帖」は、光源氏の次男・薫と孫・匂宮、そして、美しい姫君・大君、中の君、浮舟の悲しい恋の物語。 「宇治十帖」で浮舟の命を救った横川の僧都は、恵心僧都源信をモデルにしているのだという。 |
「匂宮と浮舟の像」は、匂宮と浮舟が小舟で宇治川に漕ぎ出す場面をモチーフにしたもの。 この後、浮舟は薫と匂宮の間で思い悩み、死を決意するが、行き倒れているところを横川の僧都に救われる。 |
比叡山の横川にある恵心堂は、藤原兼家が建立したもの。 源信がここで修行をし『往生要集』を著したことから、浄土信仰発祥の地といわれる。 |
浮御堂 (満月寺) |
阿弥陀堂 (金戒光明寺) |
琵琶湖の浮御堂は、源信が衆生済度と琵琶湖の湖上安全を祈願して創建。 金戒光明寺の阿弥陀堂に安置されている阿弥陀如来は、源信の最終作なのだという。 |
紫式部公園 (越前市) |
紫式部像 (紫式部公園) |
「宇治十帖」〜手習の巻〜では、 浮舟を救った比叡山の横川の僧都の母・大尼君が 「たけふ、ちちりちちり、たりたむな」 と口ずさんでいる。 「たけふ」は、紫式部が娘時代に暮らしたことがある越前国武生のこと。 紫式部の越前下向を記念して整備された紫式部公園には、金色の紫式部像が置かれている。 |
京都府宇治市宇治山田67 京阪宇治線「宇治駅」から徒歩10分 JR奈良線「宇治駅」から徒歩15分) |
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