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円応寺の木造初江王坐像(しょこうおう)は、運慶の慶派の流れと宋風の文化とが混じった様式で、東国に残る鎌倉彫刻中でも屈指の優品。 国の重要文化財。 鎌倉時代、寄木造。 像高103p 胎内の墨書から建長3年(1251年)に仏師・幸有によって造立されたことが判明している。 幸有についての詳細は不明だが、肥後定慶の弟子筋という見方が有力。 肥後定慶は、運慶の次男・康運の弟子といわれているが、実は康運が改名して定慶を名乗ったのだという説もある(定慶=康運)。 参考までに・・・ 常楽寺の阿弥陀三尊像は定慶作と言われ、明王院の不動明王像は肥後定慶作とする説がある。 |
※ | 初江王坐像は鎌倉国宝館に寄託されている。 |
北鎌倉:圓應寺の初江王坐像(okadoのブログ) 地獄の閻魔(円応寺)・救済の観音(長谷寺)・極楽浄土の阿弥陀(鎌倉大仏) |
興福寺の東金堂の国宝・木造維摩居士坐像と木造文殊菩薩坐像は定慶作といわれている。 |
円応寺は、死後に出会う十王を祀る寺。 特に「初江王坐像」は、京都や奈良には見られない宋風を加味した鎌倉独自の地方様式を伝える。 |
鎌倉市山ノ内1543 北鎌倉駅から徒歩15分 |
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