北条氏は龍神に滅ぼされたのか?〜江の島龍神伝説〜 |
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『太平記』によると・・・ 北条時政は、幕府草創の始めに江の島へ参籠した際、江ノ島弁財天(龍神)にこう告げられた。 「北条氏の世は、正しい行いをしなければ七代以上は続かない」 |
よく北条九代といわれます。 時政・義時・泰時・時氏・経時・時頼・時宗・貞時・高時とするのが一般的。 北条氏の滅亡(鎌倉幕府の滅亡)は、九代目の高時のとき。 『太平記』には、高時は「危機感がなく、田楽にうつつをぬかし、闘犬に興じている」、また、「七代が過ぎ九代目になっているので、そろそろ滅亡の時がきた」と記されている。 |
四代目の時氏は、父泰時より先に死去。 執権にもなっていない。 執権職を継いだのは時氏の子経時だった。 時氏を除くと八代に。 そして、経時と時頼は兄弟なので、二人で一代と数えると、北条氏は七代ということになる。 こういう計算だと・・・ 「正しい行いをしなければ七代以上は続かない」 という江ノ島弁財天のお告げは、「ピッタリ当たった」ということなのだろうか・・・。 |
1333年(元弘3年)5月21日、鎌倉を攻める新田義貞は、海に黄金の太刀を投げ入れて龍神に祈願すると、潮が引き、稲村ヶ崎を突破できたのだという。 |
江の島は古来より、龍神信仰と弁財天信仰とが習合した島。 |
龍宮(わだつみのみや)は、岩屋洞窟の真上に鎮座している。 |
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