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遣水(やりみず)は、池に水を引き入れるための水路。 毛越寺の遣水は、庭園の発掘調査中に往時の姿のままに発見されたもので、平安時代の遺構としては唯一のもの。 流れの底には、玉石が敷き詰められ、水切り、水越し、水分けなどの石組が配されている。 毎年新緑の頃に開催される「曲水(ごくすい)の宴」の舞台となる。 |
曲水の宴は、3月の「上巳の節句」で行われていた宮中行事。 奈良・平安時代に流行った庭園の曲水に酒を満たした盃を浮かべて歌を詠む遊興で、藤原道長など貴族の自邸でも行われていた。 毛越寺では、5月の第四日曜日に催されている。 |
『吾妻鏡』が伝える中尊寺 『吾妻鏡』が伝える毛越寺 |
毛越寺は奥州藤原氏二代基衡、三代秀衡の時代の寺院跡。 2011年(平成23年)、「平泉〜仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群〜」として世界文化遺産に登録されている。 |
岩手県平泉町字大沢58 JR平泉駅から徒歩7分程度 |
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