|
1182年(養和2年)、源頼朝は北条政子が懐妊すると安産祈願のため、鶴岡八幡宮の参道・若宮大路の造営にとりかかります。 鶴岡八幡宮を内裏に見立て、京都の朱雀大路を模して造営されたのだといいます。 段葛は、その中央に築かれた道です。 この年に誕生したのが二代将軍となる源頼家。 造営には、北条時政や畠山重忠などの有力御家人が携わったのだと伝えられています。 2014年(平成26年)11月4日からの整備工事によって、桜の植え替えが行なわれ、茨城・千葉・埼玉などから樹齢5年程度の若い樹が移植されています。 248本あった桜の樹も177本に減らされ、根を保護するため、参道には貯留槽と基盤材が埋設され、特殊舗装が施されました。 2024年(令和6年)で9回目の開花です。 |
造営当初の段葛は、由比ヶ浜の一の鳥居まで続いていたといわれていますが、現在は二の鳥居から三の鳥居までの約500メートルが残されているのみとなりました。 |
明治時代まで何も植えられていなかったようですが、現在は桜の参道です。 |
参道の段葛を過ぎて三の鳥居をくぐると右に見えてくるのが、人気の花見スポット源氏池。 源氏池の桜の下には春ぼたんが咲きます。 |
鶴岡八幡宮を参拝したら、観て頂きたいのが上宮(本宮)楼門前から景色。 参道の3つの鳥居と「桜の道」となった段葛がきれいに見えます。 その先には海も。 上宮楼門前からの景色は、1289年(正応2年)に鎌倉を訪れた後深草院二条も「海をはるかに見渡すことができるので、石清水八幡宮より見どころがある」と評しています。 |
段葛の桜〜楽しみな鶴岡八幡宮参道2024/04/01〜 |
段葛の整備工事 |
竣功式と通り初め |
整備工事前の桜 |
段葛 |
源氏池の桜 (鶴岡八幡宮) |
鶴岡八幡宮の参道は、二の鳥居から三の鳥居まで桜並木の段葛が続きます。 鎌倉駅東口から若宮大路に出てすぐ。 |
鎌倉市雪ノ下2−1−31 鎌倉駅東口から徒歩10分 |
大きい地図を見るには・・・ 右上のフルスクリーンをクリック。 |
|