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思ひだに かからぬ山の させも草 誰か伊吹の 里は告げしぞ |
「全く思いもよらなかった・・・誰が伊吹の里に行くなどと言ったのでしょう」 清少納言の『枕草子』にある歌。 ある人から「地方に下るのか」と訊ねられて詠んだ歌らしい。 参考までに・・・ 清少納言と恋愛関係にあったという藤原実方は、 「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」 という意中の女性に贈った歌を詠んでいる(清少納言の歌と似ている)。 実方は、陸奥守となって陸奥国に赴任しているが、何か関係のある歌なのだろうか? |
伊吹山は滋賀県の最高峰の山。 「させも草」(さしも草)」は「よもぎ」のことでお灸のもぐさ。 紫式部も越前国から帰京する際に詠んだ山。 ただ、この歌の伊吹山は、下野国にある伊吹山のこととする説もある。 藤原実方の歌にもそのような説がある。 |
藤原実方の歌~伊吹山のさしも草のように燃える思い~ 紫式部の歌~名に高き・・・伊吹山を詠んだ歌~ 陸奥守に左遷の藤原実方と蔵人頭に昇進の藤原行成の逸話 藤原実方と清少納言~恋人だった?結婚していた?~ |
清少納言は、藤原実方が越前に下向する際に一首詠んでいる。 |
清少納言の歌~藤原実方が陸奥国へ下向する際の歌~ |
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