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善楽寺は、戒光院・円珠院の総称で、大化年間(645~649)にインドの仙人・法道が開創したと伝えられる明石市内最古の寺院。 戒光院は『源氏物語』ゆかりの寺で、登場人物の明石入道の碑や、光源氏の明石の浜の松がある。 平清盛ゆかりの寺でもあり清盛の五輪塔が建てられている。 円珠院には宮本武蔵が作庭したと伝わる枯山水がある。 |
開山の法道は、天竺から薬師如来の化身とされる牛頭天王とともに紫雲に乗ってやってきたのだという。 兵庫県には法道の伝承をもつ寺院が多くある。 |
如意寺 (神戸市西区) |
花山院菩提寺 (三田市) |
『源氏物語』と関係があったという願西尼が中興した如意寺や花山法皇ゆかりの菩提寺も法道が開いたと伝えられている。 |
明石藩五代藩主の松平忠国は、明石が『源氏物語』の舞台となっていたことから、光源氏や明石入道の碑を建て、自作の和歌をそれに刻ませたのだという。 |
1182年(養和2年)、善楽寺の僧だった忠快が建立したものと伝えられている。 忠快は、平清盛の弟・平教盛の子。 壇ノ浦の戦いで捕虜となり、伊豆国へ流されたが、源頼朝の帰依を受けて帰洛。 源実朝も帰依し、関東に招いているのだという。 |
隣接する無量光寺は、光源氏の月見の寺。 山門前の蔦の細道は、光源氏が明石の君の岡辺の家へ通うときに使ったという道。 明石の君は、明石入道の娘。 |
明石の君の岡辺の家の歌碑も明石藩五代藩主の松平忠国によるもの。 |
兵庫県明石市大観町11-8 山陽電車「西新町」駅 から徒歩8分 |
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