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熱海の温泉街に鎮座する湯前神社(ゆぜんじんじゃ)は、平安時代からの古社。 伝えられている話では、749年(天平勝宝元年)、「この温泉に浴せば諸病がことごとく治る」という小児への神託によって少彦名神(すくなひこなのかみ)が祀られたのがはじまりだと伝えられている。 鎌倉時代に入って、源頼朝が伊豆山権現(走湯権現)・箱根権現の二所詣を始めると「湯治の神」として信仰されるようになり、社殿前の「大湯」には徳川家康が湯治に訪れたのだという(参考:家康の湯)。 そのため「出世の湯」と呼ばれている。 |
大湯は、走り湯とともに熱海温泉の源泉といわれ、世界の三大間歇泉の一つに数えられていた。 1923年(大正12年)の関東大震災で噴出が衰え、現在は人工的に噴出させている。 熱海七湯 |
1214年(建保2年)、源実朝は、箱根権現から三嶋社を経て伊豆山権現へと向かう二所詣の途中で、熱海の海に噴出する大湯を見て、 「都より巽にあたり出湯あり名は吾妻路の熱海といふ」 と詠んだ。 |
「大湯」は、湯前神社横の日航亭で浴することができる。 |
熱海駅前の家康の湯は、家康の湯浴みから400年を記念して整備されたもの。 |
JR伊東線来宮駅から徒歩10分 静岡県熱海市上宿町4−12 |
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