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回春院(かいしゅんいん)は、第二十一世玉山徳旋(ぎょくさんとくせん)の塔所。 本尊は文殊菩薩。 本堂前の「大覚池」には大亀がいるとの伝説があり、別名「亀池」ともいう。 開祖像のほか木造韋駄天像を安置する。 回春院の裏山は十王岩へと通じ、途中には約50穴からなる朱垂木やぐら群がある。 『新編鎌倉志』によると、回春院の山の上には原田地蔵があったのだという。 また、建長寺が創建される前にあったという心平寺は回春院の辺りのあったのだという。 |
『新編鎌倉志』によると・・・ 回春院の山の上には、源平合戦の葦屋浦の戦いで敗れた原田種直の子が作った地蔵尊が埋められ、原田地蔵と呼ばれていたのだとか・・・ |
作家葛西善蔵が宝珠院で暮らした際、三度の食事や晩酌の相手をしたのが招寿軒の娘浅見ハナ。 小説『おせい』は、ハナがモデルとなった。 回春院に善蔵の墓がある。 |
「藝術院善巧酒仙居士」と刻まれた葛西善蔵の墓塔。 |
作家葛西善蔵と鎌倉(okadoのブログ) |
昔から大亀が住んでいるといわれ、鎌倉七口の一つ亀ヶ谷坂は、大覚池の大亀が、この坂を上ろうとしたところ、あまりにも急で引き返したというところから、「亀返り坂」と呼ばれるようになり、そこから「亀ヶ谷坂」と呼ばれるようになったという伝説がある。 |
「建長寺伝延宝図」によると、創建時の回春院(回春庵)は現在より山の奥にあった。 裏山の朱垂木やぐら群へと通じる道の途中には平場が広がっている。 |
禅宗では、高僧の塔があるところを塔頭という。 建長寺の塔頭は、その繁栄時には49院を数えたが、現在は12の塔頭が残っている。 |
建長寺は、五代執権北条時頼が宋の蘭渓道隆を招いて開いた日本で初めての「禅専門道場」。 臨済宗建長寺派大本山。 鎌倉五山の第一位。 |
鎌倉市山ノ内8 0467(22)0981 JR北鎌倉駅から徒歩15分 |
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