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経蔵院(きょうぞういん)は、貞観年間(859年 - 877年)に慈覚大師円仁によって創建されたと伝わる寺院。 天台密教の道場として栄えていたが、平安後期になると荒廃。 保元年間(1156年 - 1159年)に願行坊宥俊が下河辺行平の寄付によって再興したのだという。 その後、時期は不明だが天台宗から真言宗の寺院となっている。 本尊は地蔵菩薩で、全国的にも珍しい乾漆製(和紙と漆)。 源義経の愛妾・静御前の持仏と伝えられている。 伝承によると・・・ 吉野山で愛する義経と別れた静は、義経が奥州平泉の藤沢秀衡のもとに身を寄せていることを知ると、侍女の琴柱(ことじ)と僕童を連れて旅立つが、途中の下総国下河辺荘で義経の悲報を聞いて病に。 経蔵院で養生していたが、短い生涯を終えてしまう。 静の死後、尼となった琴柱(西向尼)は、静の菩提を弔うため、京都の嵯峨野から持仏の地蔵菩薩を持ち帰ったのだという。 ただ、実際の造立年代は江戸時代中期とされている。 |
下総国で亡くなった静は、高柳寺に葬られたのだという。 後に高柳寺は中田の地に移転し(現在の光了寺(古河市))、静御前の墓のみが残されている。 |
静御前の墓に植えられている静桜は、静が義経の菩提を弔うために植えた桜が名の起こりと伝えられる。 |
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな 鶴岡八幡宮での静の舞は、参列した者のほとんどが心を動かされたのだという。 |
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埼玉県久喜市栗橋北2-14-16 JR宇都宮線・東武鉄道日光線 「栗橋駅」から徒歩10分 |
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