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鎌倉:東慶寺の書院

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東慶寺書院


 東慶寺の書院は、1925年(大正14年)の建立。

 それ以前の書院は、1634年(寛永11年)に、二十世天秀尼の養母・千姫が東慶寺の伽藍を整備した際に、徳川忠長屋敷から移築された建物だったが、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊。

 現在の建物は、その当時の間取りで再建されたもの。





〜駿河大納言忠長〜

 徳川忠長(駿河大納言)は、徳川三代将軍家光や二十世天秀尼の養母千姫の弟。

 父は二代将軍秀忠、母は浅井長政の三女のお江(織田信長の妹・お市の方は祖母)。

 1631年(寛永8年)、不行跡を理由に甲府への蟄居を命じられ、翌年改易。

 1633年(寛永10年)、幕命により配流地の高崎で自害した。

 その翌年、東慶寺に解体された屋敷が移築されている。

 「新編相模国風土記稿」によれば、旧仏殿も忠長の旧館を移したものだったという。


徳川忠長の墓
リンクボタン徳川忠長供養塔
(扇ヶ谷:薬王寺)
旧東慶寺仏殿
リンクボタン旧東慶寺仏殿
(横浜:三溪園)









東慶寺
リンクボタン東慶寺


 東慶寺は、北条時宗の妻覚山尼が開いた。
 かつては、鎌倉尼五山第二位の格式を誇り、夫の横暴に悩む女性の救済場所だった。

鎌倉市山ノ内1367





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